自動車保険は等級や年齢などによって割引されるのはもちろんのこと、各種様々な割引制度も用意されています。しかし種類があまりにも多いことから「どんな割引があるのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
今回は、自動車保険に用意されている各種割引についてまとめてみました。自分の場合はどんな割引が使えるか、ここでチェックしていきましょう。
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目次
ゴールド免許割引
保険契約の始期日時点でゴールド免許であれば「ゴールド免許割引」が適用できます。ゴールド免許とは「5年間無事故無違反」でいるともらる免許です。ゴールド免許だと有効期間の部分がゴールドの帯になっており、条件のところに「優良」とも書かれています。割引率は保険会社によって異なり、5%〜20%ほどとまちまちです。
契約期間中に免許の色がブルーに戻っても適用は続く
契約期間中にブルー免許になってしまうことも考えられますが、この場合でも契約満期まではゴールド免許割引が適用されます。重要なのは始期日時点での免許がゴールドかどうかということ。逆に、契約中にブルーからゴールドになったとしても、更新時まではゴールド免許割引は適用されませんのでご注意を。
免許の更新期間中に契約を始めるレアケースはどうなる?
中には免許の更新期間中(誕生日より前後1ヶ月)に契約を開始するレアケースもあると思います。この場合、ゴールド免許割引が適用されるのは以下の2パターンです。
- 更新すればゴールド免許にできる場合
- もともとゴールド免許だったが更新するとブルー免許になる場合
これらについては保険契約開始日の免許の色にかかわらず、ゴールド免許割引が適用されます。これからブルー免許になる人もゴールド免許割引が適用されるのは意外ですが、申請をし忘れないように注意しましょう。
記名被保険者が変わる場合は変更日の免許の色で判断される
契約中に記名被保険者(運転する人)が変わる可能性もなくはありません。この場合は変更の手続きを行うことが必要です。割引が適用されるかどうかは、記名被保険者の免許の色が変更日に何色かということで決められます。もしブルー免許だった場合には割引が適用されなくなるのが一般的です。
・記名被保険者=主に運転する人
・契約者=お金を払う人
と考えると覚えやすいです。
運転者年齢限定割引
運転者年齢限定割引とは、運転者の年齢を限定することで受けられる割引です。21歳以上・26歳以上・35歳以上の枠が設けられており(30歳以上を設定している保険会社もあり)、年齢が上がるほど保険料が安くなります。割引率が大きいのが特徴で、一番下の21歳以上の枠でも50%前後、一番上の30歳以上だと割引率が70%を超える割引率を設定している損保もあります。
契約中に誕生日を迎えたらすぐに適用可能
運転者年齢限定割引は、契約中に誕生日を迎えて条件を満たした場合でもすぐに適用可能です。その場合はすぐに保険会社に連絡するようにしましょう。月払いの方は月々の支払い額が安くなり、1年間の保険料を前払いしている場合は差額分を返還してもらえます。
ドライバーの中の最年少の人に合わせる
年齢の設定は、車を運転する人の中で最年少のドライバーに合わせなければなりません。ただし、別居中の子供や友人などを含める必要はありません。年齢条件に含めるのは以下の方々まででOKです。
- 記名被保険者
- 記名被保険者の配偶者
- 記名被保険者と同居の家族
運転者年齢限定割引 | 30歳以上 |
---|---|
運転者限定割引 | なし |
事故状況 | 28歳の知人に運転を代わってもらったら事故が発生 |
このように、運転者限定割引を設定しないようにすれば、運転者年齢よりも若い人が事故を起こしても問題なく補償されます。
運転者年齢限定割引 | 30歳以上 |
---|---|
運転者限定割引 | 家族型 |
事故状況 | 28歳の知人に運転を代わってもらったら事故が発生 |
この場合は運転者限定割引も適用されないため、補償が受けられません。十分に注意しましょう。
運転者限定割引
運転者限定割引は、運転者を限定することで割引が適用される制度です。限定の範囲には以下の4つがあります。
- 本人限定
- 配偶者限定
- 家族限定
- 限定なし
本人限定が一番割引率が高く7%前後、家族限定が一番低く1%前後の割引がなされます。運転者年齢限定割引よりは割引率は見劣りしますね。
別居中の未婚の子も「家族」に含まれる
この割引において家族に含まれるのは以下の人物です。
- 記名被保険者
- 記名被保険者の配偶者
- 記名被保険者または配偶者と同居の親族
- 記名被保険者または配偶者と別居中の未婚の子
契約期間中にスポットで限定範囲を変更してもOK
「夏休みに帰ってくる大学生の息子が車を運転するから、範囲を『家族』にしている」という方もいらっしゃるかと思います。しかし、この場合はもう少し範囲を限定してもOKです。
というのも、保険会社に「8月1日〜8月31日までは息子が運転します」と申告すれば、その期間だけスポットで「家族限定」を適用させることもできるからです。こうしておけば、息子が運転しないその他の期間は「本人限定」とか「夫婦限定」とかで計算されるので、1年中「家族限定」にしておくよりも保険料が抑えられます。
セカンドカー割引
セカンドカー割引とは、2台目以降の車の車を7s等級からスタートさせられるお得な制度です。普通なら6s等級からスタートするところを7s等級からスタートできるので、年間で数万円もの保険料の差が生まれることもあります。記名被保険者(=運転する人)は、1台目の記名被保険者の配偶者、または同居の親族まで許されていますから、家族にぴったりな保険でもあります。例えば、一緒に住んでいる父・母・子で車を持つ場合は、セカンドカー割引を適用できるということです。
ただし、セカンドカー割引を使うには以下の条件を満たす必要があります。
- 1台目の等級が11等級以上であること
- 2台目の車は今回が初めての自動車保険契約であること
- 2台目の記名被保険者・所有者が、1台目の記名被保険者・所有者の「配偶者」または「同居の親族」であること
- 1台目・2台目ともに用途・車種が次の8種であること
- 個人契約であること
自家用8車種とは?
自家用普通乗用車 / 自家用小型乗用車 / 自家用軽四輪乗用車 / 自家用四輪貨物車 / 自家用小型貨物車 / 自家用普通貨物車(最大積載量0.5トン以下)/ 自家用普通貨物車(最大積載量0.5トン超2トン以下)/特殊用途自動車(キャンピング車)
のことをいいます。
ASV割引(自動ブレーキ割引)
ASV割引とは、先進技術が搭載された車に適用される割引です。ASV割引が適用されるには以下の条件を満たす必要があります。
- 「自家用普通・小型乗用車」で「AEB(自動ブレーキ)を装着する発売後3年以内の型式」
- 「自家用軽乗用車」で「AEBを装着する全型式」
簡単に言うと、「発売から3年以内の自動ブレーキを搭載している車(3・5・7ナンバー)」と「自動ブレーキを搭載している軽自動車」が対象になるということです。ASV割引の割引率は9%で統一されています(2018年8月現在)。
新車割引
新車を買った方場合に見逃せない割引が新車割引です。初年度登録から25ヶ月以内の自家用乗用車に適用でき、最大で3年間新車割引を受けることができます。普通・小型乗用車の場合は10%前後の割引となることもありますが、軽自動車には20%を超える割引を適用させている保険会社もあります。
エコカー割引
ハイブリッド型自動車や、電気自動車など、地球環境に配慮された車にはエコカー割引を用意している保険会社もあります。契約する車が自家用乗用車のエコカーで、初年度登録から13ヶ月以内であればエコカー割引が適用可能です。つまり、エコカー割引は最大でも2年しか適用できません。割引率は3〜7%ほどです。
エコカーに認定される可能性のある車は以下の通り。
- ハイブリッド自動車
- 電気自動車
- 燃料電池自動車
- 天然ガス(CNG)自動車
- メタノール自動車
- 液化石油ガス(LPG)自動車
各保険会社によって対応している車は異なりますので、自分の車は適用されるか保険会社に確認をとりましょう。
福祉車両割引
高齢者や障害者が便利に乗車できるような機能のついた車を福祉車両と言いますが、福祉車両には福祉車両割引が適用されます。割引率は3%〜7%ほどになる場合が多いです。エコカー割引との併用ができないため、どちらにも当てはまる場合は割引率の高いほうが適用されます。
インターネット割引
インターネット割引は、自動車保険の申し込みをネットから行うと適用される割引です。通販型自動車保険特有の割引といっていいでしょう。
割引のされ方は以下の3つがあります。
定額型 | あらかじめ決められた一定額を割り引く方法。 例)5万円の保険料でも10万円の保険料でも、1万円の割引が適用される。 |
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保険料型 | 保険料に応じて決められた額が割り引かれる 例)5万円なら1万円、10万円なら2万円など |
割合型 | 保険料に割引率をかけて割引を決定する方法 例)5万円×10%=5000円の割引、10万円×10%=1万円の割引 |
早期割引
保険開始日から1ヶ月以上前に申し込むことで受けられるのが早期割引です。早割のために設定されている日数は保険会社によって異なりますが、少なくとも30日前には申し込まないといけません。500円前後の割引が受けられます。
証券e割引
保険証券をペーパーレス、つまり電子化した場合に受けられる割引が証券e割引です。
こちらも500円前後の割引が受けられます。
継続割引
同じ保険会社を継続して使うことで受けられるのが継続割引です。1%前後の割引か、数百円の割引が受けられます。
まとめ
今回紹介した以外にも、保険会社によっては独自の割引を設定している場合が多いです。
また、割引の組み合わせによっては大きく保険料を抑えることもできますので、きちんと仕組みを理解した上で的確に割引を適用させたいところ。わからない点があれば代理店に聞くのはもちろん、最近ではインターネットで手軽に保険料の見積りを取れるようになっていますから、保険料が高いと感じている方は、一度ネット見積りで保険料を見直してみることをオススメします。
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