油断していると突然起こる「バッテリー上がり」。ところで、バッテリー上がりは自動車保険のロードサービスを使えば無料で直してもらえるということをご存知でしたでしょうか。最近はロードサービスの内容も各社充実しており、ジャンピング(電力供給)からバッテリー交換まで無料で対応してくれます。
昔はJAFを使うことが一般的でしたが、最近はロードサービスを利用するほうが主流になってきました。しかしそれぞれには長所と短所があるので、仕組みを理解しておいたほうがお得に使いわけれれることは間違いありません。
今回はバッテリー上がりに対するロードサービスの内容、またJAFとロードサービスの違いについて詳しくお伝えします。
元ホンダディーラー営業チーフ。H24損害保険募集人資格取得。車の販売と損害保険の募集経験あり。事故救援や事故受け付けなどの業務を多く経験しており、自身が追突される事故も数回経験。保険屋しかしらない専門知識や事故対応ノウハウを伝授します。
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目次
バッテリー上がりは自動車保険(ロードサービス)で無料で直せる
自動車保険にはロードサービスという補償が用意されており、走行中トラブルのほとんどはロードサービスで解決可能です。もちろんバッテリー上がりも例外ではなく、無料で対応してもらえます。症状によってはバッテリー交換まで無料でしてもらえるので、大変お得な制度であることがお分りいただけるのではないでしょうか。
ロードサービスを使っても等級は下がらない
ロードサービスは自動車保険のサービスではありますが、利用によって等級が下がることはありません。ほぼノーリスクで利用できる制度ですので、使える場面では積極的に利用することをお勧めします。
バッテリー上がりに対するロードサービスの内容
バッテリー上がりの際にやってくれることは次の2つになります。
- ジャンピング(電力供給)
- バッテリー交換(症状による)
1.バッテリーのジャンピング
一つ目はジャンピング作業(電力補給)です。
バッテリー上がりとは、バッテリーの電力が切れたことをさします。このままではスターターが作動しないためエンジンがかかりません。そのためバッテリーへの電力供給が必要となります。一定量の電力が貯まればエンジンは作動しますので、その後は問題なく走行可能です。
ジャンピングとは?
他の車から電力をもらい充電すること。車のバッテリー同士をジャンピングケーブル(ブースターケーブル)を繋いで充電するのが一般的な方法です。
2.バッテリーの交換
もう一つはバッテリー交換です。
バッテリー上がりのほとんどはジャンピングで解決できますが、バッテリーに寿命がきている場合はバッテリーそのものを交換しなければなりません。例えばライトの消し忘れでもないのにバッテリー上がりが起きた場合などは寿命がきている場合が多いです。交換が必要かどうかは、スタッフが専用の機械で診断してくれますのでご安心ください。
バッテリー上がりでのJAFと自動車保険(ロードサービス)の違いは?
自動車保険のロードサービス以外にも、路上トラブルについては「JAF」を使うという選択肢もあります。ロードサービスの登場によってユーザー数は減少傾向にありますが、それでもロードサービスにないメリットもありますので、違いを比較してみましょう。
費用面では自動車保険のほうがお得
JAFは有料のサービスとなるので、費用面ではロードサービスのほうがお得と言わざるをえません。
サービス名 | 料金 |
---|---|
自動車保険 | 無料(原則) |
JAF | 年会費:4,000円 入会金:2,000円 非会員:1万円以上 |
JAFは最低でも年会費(4,000円)がかかる
JAFの利用には年会費やサービス料が必要になります。年会費は4,000円、入会する際には2,000円の入会金が必要です。
非会員でもJAFを利用することができますが、サービス料は当然割高になり、バッテリー上がりだと部品代(バッテリー代)や技術料などで1万円以上になることがほとんどです。さらに出張修理になりますから、JAFの救援車両の出張修理費もかかります。どこでトラブルを起こしたかによって出張費は全く異なるので、対応拠点から遠ければ遠いほど高額な請求となることを覚えておきましょう。
JAFは回数制限がない
JAFの強みは利用に回数制限がないということ。もし年間利用回数が多くなる場合はJAFの方がお得です。
サービス名 | 回数制限 |
---|---|
自動車保険 | あり |
JAF | 年間何度でも利用可能 |
自動車保険は年間の回数制限がある
自動車保険のロードサービスは出動に回数制限があるのが通常です。保険会社によって設定されている回数は違いますが、1〜4回というのが一般的な範囲となります。
自分の車以外にも対応してもらえるのがJAFの強み
JAFの強みとしては自分の車以外にも対応してもらえること挙げられます。
サービス名 | 対象 |
---|---|
自動車保険 | 保険をかけている車 |
JAF | 加入している人 |
自動車保険は車にかける保険ですが、そもそもJAFは「人」にかけるサービスです。例えば友人にドライブに連れられ、その先でトラブルがおきた場合でもサービスを受けることができます。自分の車にしか適用されないロードサービスと違い、使える範囲が広いのもJAFの特徴と言えるでしょう。
ロードサービスとJAF、どちらを使ったほうがお得なのか?
どれだけサービスを使うかによっても違いありますが、多くの方はロードサービスのみのままで問題ありません。
そもそも、ロードサービスを使うようなトラブルはそう何度も起きるものではありません。回数制限があることに不安を覚える方もいるかもしれませんが、おそらくはロードサービスの利用範囲でことたりるはずです。
しかし、JAFも使い方によってはお得なサービスです。温泉施設や飲食店の優待制度があるため、優待施設を何度も利用する場合は十分にもとがとれることもあります。本来的な意味とはまた違ってきますが、そうした使い方があるということを覚えていても損はないでしょう。
番外編:バッテリートラブルの対処方法に関する豆情報
ここからは、番外編としてバッテリートラブルの対処方法に関する豆情報を2つお伝えいたします。
番外編1:バッテリートラブルを自分で対処する方法
JAFや自動車保険のロードサービスを利用しなくてもバッテリートラブルを自分で対処したいという方も多いですよね。そんな方にお勧めなのが、車の中にジャンピングケーブル(ブースターケーブル)を載せておく事です。
ケーブルさえあれば、突然バッテリートラブルに遭遇しても、近くの方にお願いしてジャンピングさえ協力してもらえれば、エンジンはかけられます。
ここでひとつポイントですが、ジャンピングでかけたエンジンは最低でも30分は切らない様にしておくようにしましょう。そうすることでバッテリー内に充電させることができ、またバッテリーが上がってしまうことを防止できます。
また、バッテリーの寿命がきていて充電能力が低下している場合には、うまく充電できていない可能性もありますので、不安な方は自宅に帰りつくまではエンジンを停止しないようにしておきましょう。
以上はあくまでも応急処置としての対応です。バッテリーを上げてしまった場合には、できれば数日中に一度近くの車屋さんへ行き、きちんと専門の人からバッテリーの検査をしてもらうようにしてください。
バッテリーを上げてしまうとバッテリーに負担がかかってしまいバッテリーの寿命が縮まります。今回のバッテリー上がりで寿命が来ていないか確認し、交換が必要であれば必ず交換しておきましょう。
番外編2:車屋に駆けつけてもらうという裏技
これは自宅の近くでのバッテリートラブルで使える裏技です。遠出をしている際にはあ使えない可能性が高いですが、ダメもとでやってみるのもありです。
例えば、JAFには加入していないし、保険の回数の制限を超えてしまったという方も中にはいらっしゃいますよね。そんな時には、いつもお世話になっている車屋さんに電話をしてみましょう。
もし皆さんが、車検や点検などをガソリンスタンドではなく車屋さんに出している場合には、ジャンピングを無料でしてくれるところは多いです。
特に担当の営業マンが居るのであればその人に連絡をすると、ポイント稼ぎの為にバッテリーのジャンピング作業を無料でしてくれるので、おすすめです。
また、ディーラーの営業マンであれば、同じ県内のディーラー同士で営業マンのつながりもありますので、遠出をしている場合でも、気の利いた営業マンや少し名の通った営業マンが担当についていれば、他店舗の営業マンなどに依頼をして救援を送ってくれることもありますので、ダメもとで頼んでみるのも良いかもしれません。
まとめ
このように今回は、JAFと自動車保険のロードサービスでのバッテリートラブルへの対応についてご紹介いたしました。
本記事の内容を最後にまとめてみたいと思います。
自動車保険 | JAF | |
---|---|---|
サービスの内容 |
|
|
料金 | 原則無料 | 会員費:4000円 入会費:2000円 非会員:1万円以上 |
回数制限 | あり | なし |
サービスの対象 | 保険をかけている車のみ | 加入している本人 |
確かに年配の方はJAFが良いという方も多いのですが、実は年々JAFの会員数が減ってきています。これは、保険のロードサービスがJAFを上回り始めており、JAFの必要性が薄れているからなのではないでしょうか。
保険会社によっては、JAFを超えるロードサービスを提案している事もありますし、車両保険を特約でつけるだけで、ロードサービスは無料で付いている保険会社もあります。その為、やはりどうしてもこれからは自動車保険のロードサービスが主流になってくるでしょう。
もしも現在の自動車保険にロードサービスが付いているかわからない、もしくはついていないという方は、保険の見直しを現在の保険会社以外で行うと確認もできますし、新たに付ける事もできますので、保険の見直しをしてみるのもお勧めです。
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