昔に比べると自動車の耐久性が上がり平均車齢は随分伸びました。しかし、いずれ車を買い替えるときは訪れます。タイミングは人によって様々でしょう。5年ごとに買い替えている人、車が壊れるまで乗り続ける人、新しい車が出たタイミングで買い替える人などなど。この時、新しい車になったことで保険料が上がってしまったという悩みをよく聞きます。もし保険料が上がってしまったら、どんな対策があるのでしょうか。
今回は、車の買い替えで自動車保険が値上がりしてしまった場合の対策についてお伝えします。
大学卒業後、大手損害保険会社に総合職として就職。在職中は営業担当。損害保険会社を退社後、生損保代理店を経営。数多くの自動車保険、事故を取扱う。損害保険全般に精通した知識を活かし、保険の上手な使い方をお伝えします。
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目次
車の買替で保険料が上がってしまった場合の2つの対策
車の買替で保険料が上がった場合、以下2つの対策が考えられます。
- 保険内容の見直し
- 保険会社の乗り換え
自動車保険の補償を見直す
保険料が上がった時にまず考えるのがこの方法ではないでしょうか。現在付けている自動車保険の内容を見直して保険料を調整する方法です。
最も大きく保険料が下がる部分は、「車両保険」です。現在一般条件で付いているなら、車対車+A(エコノミー)条件に変更すると保険料は下がります。しかし自損事故や当て逃げ損害については補償の対象外となってしまいますのでご注意ください。車両保険自体を外すという手もありますが、修理費は昔より高額になっている傾向があるため、あまりお勧めはしません。
また、特約の見直しや年齢条件・使用目的などの適切な設定も保険料カットに繋がります。長年同じ補償内容をつけ続けている人はどこかにムダが生じているかもしれませんので、このタイミングで一度見直しを行うことをお勧めします。
自動車保険の会社を変える
次に考える手は、今の自動車保険をかけている会社を乗り換えるという方法です。
自動車保険は、保険自由化以降、保険料は各社ばらばらになっています。40代で過去に事故歴がない方などは、通販社に乗り換えることで大きく保険料が下がることが期待できるでしょう。他の年齢ソーンの方でも、通販社の方が国内大手社よりも概ね保険料が安い傾向にあります。
しかしこの通販社、ディーラーや保険代理店では取り扱いがないことがほとんどです。ですから通販型自動車保険の見積もりは基本的にはネット見積もりで出すことになります。できるだけ多くの保険会社の見積もりをとったほうが保険料の相場や安い損保を把握できるためおすすめです。そういう意味では一括見積もりを使ったほうが望ましいと言えるでしょう。
車を買い替えるとなぜ保険料が上がる場合があるのか?
車を買い替えると、保険料が下がる場合もあれば、上がる場合もあります。なぜこのようなことがあるのかというと「車両料率クラス」が関わるからです。
軽自動車は一律の保険料率ですが、登録車は料率クラスというものが存在しています。これは、対人、対物、傷害、車両の4つに分かれていて、それそれ「1~9」のランクに区分けされています。1に近づくほど料率は安く、9に近づくほど料率は高くなります。これはどのように決まっているかを簡単に言えば事故率によって決まります。日本中を走っているこの車種にどのくらいの保険金支払いが発生したか、というのが大まかな決定理由です。ですので、事故を起こしても修理代が安い車や、日本中にすごい台数が走っているという場合は、1台当たりに支払った保険金は安くなりますので料率クラスは安くなるわけです。
こういった理由でスポーツカーは高いといえます。スポーツカーは、事故の時の修理代も高いうえに、そもそも走っている台数が少ないので、1台あたりに支払った保険金は高くなります。このような理由で、スポーツカー系統の車の料率クラスは「7~9」というのが多いのです。
高級外車などの保険料対策、買う前にできることはある?
高級外車などは基本的に保険料率クラスが高い傾向にあります。修理代が高額になることと、やはり走っている台数が少ないことが影響しているのでしょう。正直言って、高級外車の場合、保険料対策として事前にできることというのはないのが現状です。
もしあるとすれば、購入後に補償内容を見直すか、保険会社を乗り換えるかということになります。しかし高級外車は修理費がかなり高いため、できるだけ車両保険は一般条件ではいりたいところ。現実的には通販型自動車保険に乗り換えるなどの手を打つのが一般的な対策になってくるでしょう。
新車と中古車でも保険料は変わる
新車は保険料が安い?
新車にされた方で車両入替されたときに、意外と保険料が上がらないことに驚いた方も多いのではないでしょうか。新車は実は保険料が安いのです。新車の保険料が安い理由は、「新車割引」が適用されるためです。保険会社によって割引の期間は違いますが概ね保険の始期が新車登録から49カ月以内の場合に適用される割引です。これは新車のみならず、比較的新しめの中古車を買った場合でも年式が新車割引該当であれば適用されます。
また、新車には数々の安全装置が装着されており、国土交通省の型式認定を受けた車両の安全装置であれば割引を受けることができます。上記の二つが複合されるために、逆に保険料が安くなることさえあるのです。
古い中古車は保険料が上がる
逆に、中古車でもそれなりに年式の古い車は保険料が上がる可能性が高いです。新車割引も適用されませんし、安全装置の割引ももちろん適用されません。そういった割引の恩恵を受けられないために、保険料にもろに反映されてしまいます。車両価格が安いからと言って古い中古車を買って車両保険を付けると逆に高くつく場合があることにご注意ください。
安全性の高い車を選ぶことは保険料ダウンにもつながる
少し前までは、ABS(アンチロックブレーキシステム)や、VSC(横滑り防止装置)などの割引がありましたが、これらは今では標準装備になっているため自動車保険上での割引はありません。それに代わって登場してきているのが、ASV割引です。ASVとは、Advanced Safety Vehicleのことで先進安全自動車のことをいいます。具体的には衝突被害軽減ブレーキが搭載されている車になります。このシステムを搭載した車両でASV割引を適用できる場合は、9%の割引を受けることができます。
まとめ
- 軽自動車ほ保険料が安い
- 新車は保険料が安く、中古車は高い傾向
- 補償の見直し、保険会社の乗り換えで保険料を安くする方法も
- 普通車の場合、車種ごとに保険料が違う
今までお話してきたように、自動車保険を構成する要素は様々あり、自動車の車種もその一つの要因です。保険料が高くなりがちな車の傾向がこれで分かったと思いますので、自動車を買い替えされる場合には、これらの条件による自動車保険料についても考慮しておくようにしましょう。自動車のローンで精いっぱいで、自動車保険までお金が出せないなんていうことにならないように。
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