自動車保険の基礎知識

自動車保険の走った分だけはお得?おすすめの距離区分設定について

安保険太
安保険太
週末しか車に乗らなくなったんだけど、自動車保険ってもっと安くならないのかな?
緊急時サポ子
緊急時サポ子
走行距離が減ったということですね。通販型自動車保険ならもっと保険料を安くすることができますよ
安保険太
安保険太
そうなんだ!でも通販型自動車保険じゃないとダメなの?
緊急時サポ子
緊急時サポ子
大手損保は「距離区分」を設けていないので、どれだけの距離を走ろうと一緒の値段になってしまうんです。しかし通販型自動車保険には距離区分を設けているところもあります。あまり距離を走らない人は乗り換えると一気に保険料が安くなることも珍しくないですよ。

近頃は通販型自動車保険のCMがよく流れていますが、「保険料は走った分だけ」というフレーズが頭に残っている人もいらっしゃるのではないでしょうか。

短い距離しか走らない方は、ダイレクト型自動車保険を選ぶことで保険料を安く抑えることができます。ダイレクト型で有名な損保といえば、ソニー損保・イーデザイン損保・SBI損保などです。どれもCMなどで聞き覚えのある会社なのではないでしょうか。

逆に大手損保(東京海上日動・損保ジャパン・三井住友海上など)はこうした制度は設けていません。

ですから、今まで大手損保と契約しており、年間走行距離の短い車を持っている方は、保険会社を乗り換えることで年間の保険料を大幅にダウンできる可能性があります。

今回は、自動車保険と走行距離の関係、そして大手損保から乗り換えた場合にどれだけ保険料が安くなるのかについて詳しく解説します。

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年間走行距離が短い人ほど自動車保険は安くなる

「家族でレジャーへ行く機会が減った」「退職して毎日車に乗らなくなった」などライフスタイルが変化した方、または「車に乗るのは近所への買い物ぐらい」という方など、車は持っているけど、年間走行距離があまり多くない方も多いのではないでしょうか。

そんな人ほど、「走行距離によって安くできる自動車保険」を使ったほうがお得です。

距離区分と保険料のシミュレーション

では「どれだけ保険料が変わるのか」というところが気にるかと思いますので、大手損保3社と通販型保険3社の保険料を比較してみました。
(※A〜Cは通販型、D〜Fは大手損保となっています)

A社 B社 C社 D社 E社 F社
5000km 56,500円 68,470円 44,750円 88,830円 94,100円 88,040円
10000km 64,840円 68,950円 50,370円
15000km 79,990円 77,010円 56,100円
15000km以上 84,090円  92,510円  61,740円 


【条件】
記名被保険者:40才男性/ブルー免許/19等級
自動車:ストリーム(型式RN8)
補償内容:対人・対物補償:無制限、人身傷害:5000万、搭乗者傷害:1000万、弁護士特約

ご覧のように、通販社のほうが大手社よりもかなり保険料が安く抑えられることがおわかりいただけると思います。

安保険太
安保険太
うわ〜、全然違うじゃん!あまり使ってないのに保険料が高くなるのは納得いかないな〜。
緊急時サポ子
緊急時サポ子
そうですよね。なのでユーザー間での公平性を保つために「距離区分」というものが設けられたんです。保険会社にとってもユーザーにとっても事故リスクに応じて保険料が決めれれるため、合理的な制度と言えます。保険料を安くしたいなら距離区分に対応している保険会社に乗り換えるのは絶対にオススメです。
【あまり乗らない車の保険料を抑える方法】プロが勧める合理的なかけ方あまり乗らない車の保険、どうするかプロがお勧めする合理的なかけ方をご紹介します。あまり乗らない場合でも自動車保険は必要です。安くするには補償を最低限に絞る、運転者を限定する、補償内容をころころかえない。通販型自動車保険が割安になります。...

なぜ走る距離が短いと保険料が安くなるのか?

このように保険料が安くなるのは、自動車保険は「リスク細分型」で決められているからです。

基本的に保険商品というものはリスクによって保険料が変動します。生命保険も病気のリスクが高い人ほど保険料が高くなりますよね。自動車保険も事故を起こしやすい人ほど保険料が高くなる仕組みになっています。例えば車でガンガン遠出する人は、車に乗っている時間が長くなるため事故を起こす確率も高くなります。逆にあまり運転しない人はリスクが少ないです。そうした運転の実態を反映させる保険がリスク細分型の仕組みというわけです。

走行距離によって安くなるのは「通販型」のみ

「保険料は走った分だけ」なら、あまり運転しないユーザーでも納得できる思います。しかし、走行距離の制度があるのは実は「通販型自動車保険」のみです。代理店型と呼ばれる大手損保では走行距離の区分は設けられていません。走行距離は強制的に「無制限」扱いになってしまうので、どうしても保険料は高くなってしまいます。

安保険太
安保険太
そうなんだ!じゃああまり運転しないユーザーは通販社に乗り換えたほうがお得ってこと?
緊急時サポ子
緊急時サポ子
そうともいえますね。もちろんトータルで保険料が安くなるかどうかというところが一番ですが、通販社のほうが代理店型(大手損保)よりも安く済むことがほとんどです。

一般的には車の走行距離は「月1000キロ・年間12000キロ」と言われています。これよりも少ない方は、「運転しない組」である可能性もありますので、あまり車を運転しておらず保険料を安くしたいと思っている人は、通販型保険を一度見積もってみるといいでしょう。

まずは一括見積もりサービスを使えば、今自分が使っている保険料が妥当かどうかが判断できます。もし今よりもずっと安い保険会社が見つかるような場合は、自動車保険の乗り換えを検討してみるといいでしょう。

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走行距離区分を設定する目安は?

走行距離はひとつの要素に過ぎませんが、保険料を大きく左右する要素です。

ところが、「年間どれぐらいの距離を走っているか」というのはなかなか想像に難しいと思います。そんな方のために「走行距離はこう決めたらいい」というだいたいの目安を設定しました。

近所の買い物程度なら5000km以下

土日や休日の買い物でショッピングセンターやホームセンターへ買い物に行くという方は3000キロ以下区分でもいいかもしれません。この他、普段使いは奥さんが近場で買い物や子供の送り迎えに使っていたり、ウインタースポーツシーズンだけスキー場へ行く、という方もこの区分で問題ないです。

こんな人は5000km
  • 土日だけ買い物や小旅行に利用
  • 奥さんが近場の買い物に利用
  • 特定のシーズンの休日だけ趣味に利用

近場の通勤・週末ドライブなら10000km

片道10キロ以上通勤しているような方はこの区分。土日や休日に趣味で遠出をするような方も5000キロ以上に達する可能性があるのでこのぐらいが安心です。 割と頻繁に少し離れた実家に帰省する、なんて言う方もこの区分に到達しそうです。例えば片道50キロ、月2回の帰省で2400キロ。普段の買い物や少し遠出するとこの区分に到達します。

こんな人は10000km
  • 片道10キロ以上の通勤
  • 土日、休日に趣味のドライブに使用
  • 少し離れた実家に帰省で利用

遠めの通勤で使うなら15000km

片道20キロ以上通勤しているような方はこの区分。趣味やドライブで休日に遠出をする方もこの区分に到達しそうです。ゴルファーの方は走行距離が長くなる傾向にあると思われます。

こんな人は15000km
  • 片道20キロ以上の通勤
  • 趣味やドライブで月500キロ以上走行する方
  • 週一でゴルフ場をラウンドする方

仕事で自家用車を使うなら15000km以上

地方の方など片道30キロ以上の距離を通勤する方はこの区分。また、マイカー持込での業務となると走行距離は長めになりますのでこの区分が安心です。車を使って各地を旅行するような方も走行距離が長くなる傾向にあり、ゴルファーの方もホームグラウンドが遠いとか色んなゴルフ場を回る方は走行距離が長めの傾向です。ちなみに筆者の場合、一昨年のGWに3泊4日の旅行で往復1600キロ走行しました。

こんな人は15000km以上
  • 片道30キロ以上の通勤
  • 週二回以上ゴルフ場をラウンドする方、趣味で遠出する方
  • 業務で自家用車を使用

距離区分を決める前に車の使用状況を整理しよう

走行距離に関しては結局各人の使い方で大きく変動するものです。まずは現在の自分の車の使用状況を整理しましょう。同時に今後の使い方も見つめ直すと良いと思います。例えば、通勤で車を使っていた人が自転車通勤に切り替えたら自動車の走行距離が半分になったという話もあります。

目的地へ遠回りをしない、カーナビなど使って道で迷わないようにする、と心がけるだけでだいぶ変わるかと思います(もちろん燃料費の節約にもなります)。

車の使用状況を整理したら一括見積もりを利用するのが賢い方法です。1つ1つ各保険会社のHPで入力して保険料を導き出すのは非常に労力がかかりますが、一括見積もりサービスだと簡単に各社の見積もりが取れます。

緊急時サポ子
緊急時サポ子
オドメーターとトリップメーターの違い

走行距離を測る計器はオドメーターとトリップメーターの2種類があります。オドメーターは車が完成してからの総走行距離を示すもので基本的にリセットできません。
一方のトリップメーターは任意のタイミングでリセットできるため、走行距離はこちらで確認するようにしましょう。

走行距離の設定には実績型と予想型がある

走行距離の設定には、

  • 過去1年間の走行距離(実績)を求める方法(実績型)
  • こらからどれだけ走行するのか予想する方法(予想型)
  • の2種類があります。

    どちらを採用しているかは各保険会社によって違います。

    実績型では実際の走行距離をオーバーしてしまった場合、例えば5000キロに設定したが結果的に7000キロ走ってしまった、という場合に特に何の手続きも必要ありませんが、予想型は走行距離が越えそうな場合は申告して距離区分を変える必要があります(差額の保険料を払い込みます)。

    安保険太
    安保険太
    なるほど、保険会社によって実績型と予想型の2つの決めた方があるんだ。じゃあどっちがおすすめとかはあるの?
    緊急時サポ子
    緊急時サポ子
    どちらが良いというわけではないのでご安心ください。
    選ぶ上での大前提は負担(保険料)が少なく済み、事故時にきちんと対応してもらえるかどうかです。
    各自の使用目的で各社の保険料は変動しますから、どの保険会社がベストかは実際に比較してみるのが一番です。また、保険会社によって走行距離の区分が異なります。どこの区分に当てはまるかは各自の使用状況次第ですから、これもやはり比較するのが一番と言えますね。

    契約時の走行距離がオーバーしそうな時は速やかに連絡を

    安保険太
    安保険太
    ねぇ、もし申告した距離区分よりもオーバーしそうになったらどうなるの?何かペナルティを受けちゃうのかな?
    緊急時サポ子
    緊急時サポ子
    そんなことはありませんよ。速やかに保険会社に連絡すれば何も問題はありません。また、実績型の保険会社は特に手続きも必要ありません。今年の走行距離が翌年の保険料に反映されるだけです。
    安保険太
    安保険太
    よかった〜。それなら安心して距離区分の保険を使えるや。

    走行距離をオーバーしそうな時、実績型と予想型の保険会社で手続きが違います。

    • 走行距離実績型
    • 過去1年間の走行距離のみ申告対象にしているので問題なし。

    • 走行距離予想型
    • 走行距離超過前に速やかに申告する必要あり。

    予想型のほうは走行距離区分を超えないうちに申告して区分に応じた追加保険料を支払う必要があります。走行距離をオーバーすると無保険状態になるので速やか手続きが必要です。

    ただ、予想型のうちソニー損保だけ事後申告でも補償されますが、加入1年目は「こえても安心サービス」という通知不要のサービスは利用できないのでご注意ください。

    折角保険に加入したのに走行距離オーバーで事故時に対応してもらえない、保険金が出ないでは洒落になりません。走行距離予想型を選んだ人はご注意ください。予想型で手続きが必要と言ってもネットや電話で済みます。例えばチューリッヒ保険会社の場合、Web上で走行距離の変更を選び、クレジットカードで差額を支払うだけです(他の予想型もWeb手続きでOKです)。

    走行距離を短く申告して節約できる?

    走行距離は自己申告なので短く申告する事は可能ですが、これは絶対にやめましょう。はっきり言って、いいことはひとつもありません。

    例えば、事故を起こした際には調査を行います。事故の調査がメインではありますが、ここで車両の調査も行われ、車検証上の走行距離やメーターの走行距離を調べます。各社共に走行距離は告知事項となっており「事実と異なる場合は契約を解除します」という規定があります。

    大手損保社には現在距離区分がありませんが、実は昔はありました。距離区分の誤りや過走行が多数出て問題化したために、走行距離をリスク区分から無くしたという経緯があります。

    ソニー損保だけ距離区分過走行の場合も差額を払えば事後申告でも補償がされますが、保険期間の初日まで遡って差額が徴収されるので事前連絡に越したことはありません。

    走行距離が契約時の区分より多くなりそうな時はすぐに保険会社に連絡してください(予想型は差額分の保険料が徴収されます)。

    走行距離の悪質な過少申告は事故対応はされずに契約解除のリスクがあります。虚偽の申告をして保険料を安くするのはほとんど意味がありません。日頃の使用方法を工夫するほうが断然安心です。過少申告は保険料を支払いながら自分自身で無保険状態を作っているようなものです。正しい申告をお勧めします。

    走行距離が思ったよりも短くても保険料の返還はされない

    安保険太
    安保険太
    もし、申告した走行距離が長すぎる場合は保険料ってどうなるの?返還されれば嬉しいんだけど…。
    緊急時サポ子
    緊急時サポ子
    実は、予想型では返金される保険会社もあるんです。本当に「走った分だけ」の保険料で済むということですね。ただ、実績型では払い戻しはないですけどね。
    安保険太
    安保険太
    えー!本当に「走った分だけ」しか払わなくていいんだ。本当に安心できる制度なんだね。
    緊急時サポ子
    緊急時サポ子
    実績型の場合も払い戻し金はありませんが、翌年の保険料が安くすみますよ。

    走行距離実績型は過去1年間の走行実績から保険料が計算されているので満期時に走行距離が短いとしても返戻金はありません。ただ、走行距離が短いという新たな実績が出来ましたので次の更新時には安い区分の適用ができます。

    予想型の場合は区分を変更する事で返金される場合もあるので保険会社へ確認してみてください。予想型のうちソニー損保では「くりこし割引」が適用され翌年の保険料が安くなるという制度もあります(返金を選ぶとくりこし割引の割引額より少なくなります)。

    まとめ

    まとめ
    • 通販型は年間走行距離が少ないと保険料がグンと安くなる
    • 大手損保には距離区分がない
    • 普段あまり車に乗らない人は通販型に乗り換えることで保険料が安くなる可能性あり
    • 走行距離の決め方には予想型と実績型がある
    • 走行距離を短く申告してもいいことはない(最悪事故時に解除され無保険と一緒)
    • 予想型の保険会社の方は走行距離が申告よりオーバーしそうな時は速やかに手続きを
    • 予想型は申告距離より少ない場合は保険料の払い戻しがある場合も

    近年は、ネット通販型保険がグイグイ人気を伸ばしていて、こちらを選ぶ人も増えてきました。というのも、「走った分だけ」というのはユーザーにとってとても魅力的な上、たいへん合理的な制度だからです。大手損保で設けられていないのが不思議なくらいですね。あまり車に乗らない人ほど保険料はグンと安くなる可能性があります。最近保険料が高いことが気になるという人は、ぜひ見積もりもしてみることをオススメします。

    設定した距離区分についても、たとえオーバーしそうでも速やかに連絡すれば何も問題ありませんし、少なくなった場合には返還される場合もあります。ユーザーにあまり負担のかからないよう、各社が配慮をしているので、乗り換えも安心して行ってもらいたいと思います。

    ABOUT ME
    Pigeon
    20年以上保険業界に携わってきたFP(ファイナンシャルプランナー)。独自の視点で自動車保険を分析して補償内容を語る一方、事故時の対応や保険の使い方まで広く解説できる長年の経験が持ち味。持論は「事故は損害賠償の問題、保険だけじゃ解決できない」です。

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