「自動車保険の更新をなかなか断れない」と悩んでいませんか?特に長年お世話になっている担当者がいると断りづらいケースも多いと思います。しかし、新しい保険に乗り換えたいならそうもいってられません。自動車保険を乗り換えたいなら、きっぱりと断ることが必要です。
このページでは、自動車保険更新の断り方について、保険募集人の視点から考えた少しばかりのテクニックをお伝えします。
元ホンダディーラー営業チーフ。H24損害保険募集人資格取得。車の販売と損害保険の募集経験あり。事故救援や事故受け付けなどの業務を多く経験しており、自身が追突される事故も数回経験。保険屋しかしらない専門知識や事故対応ノウハウを伝授します。
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目次
断り方の3原則「きっぱり・理由・思いやり」
断り方には「いい断り方」と「悪い断り方」があります。いい断り方をしたいなら、次の3点を意識してください。
- きっぱり断る
- 理由を添える
- 相手を思いやる
きっぱり断る
まずは「次の更新はしない」ときっぱり断るようにしてください。「迷っている」「検討中」などと言って曖昧にするのはいけません。なかなか言い出しづらいとは思いますが、悪いことをしているわけではないので、勇気を出してきっぱり伝えることが大切です。
理由を添える
次は更新しない理由を伝えましょう。できる限り本当の理由を言うことがベストですが、長年お世話になった人に正直に理由を伝えるのは気が引けるケースもあると思います。そのような場合は「更新したくてもできなかった」という理由を添えてあげるといいです。
自動車保険でいえば、以下のような理由が使えます。
オススメの理由1:会社の団体保険に加入しなければいけなくなった
例えば「会社の団体保険に加入しなければいけなくなった」という理由がひとつです。
「会社の付き合いで団体保険に加入しなければいけない」ということは保険を扱う人ならよくわかっています。これなら仕方のないことと担当者も理解してくれるでしょうし、ほぼ100%食らいついてきません。
オススメの理由2:親戚や友人との付き合いを理由にする
また、「親戚(友人)の保険に入らなければいけなくなった」というのも有効な理由です。
おそらく担当者も若い頃は親戚に加入を頼んでいた経験があると思います。自分も助けられた経験があるからこそ、親戚の保険に入るのはしょうがないことだとよく理解しています。
相手を思いやる
最後は「相手を思いやる」ことも忘れないでください。担当者には最初の補償プランの組み立てを行ってもらったと思いますし、人によってはトラブル時に対応してくれた経験もあると思います。「あの時はお世話になりました」としっかり伝えることが、円満解約の秘訣です。
自動車保険を代理店に言われるがまま加入するのをオススメしない理由
自動車保険は「比較」が非常に重要です。実際に見積もりをとってみるとわかりますが、A社とB社では保険料が数万円違うということもありえます。もちろん補償内容や車種によっても変わるため、こちらの内容ではA社のほうが安いが、別の内容ではB社が安いなんてこともありえます。ですから、自動車保険を選ぶ時は比較をしなければなりません。それなのに、ディーラーや代理店では数社ほどの扱いしかないのが現状です。自動車保険は20社ほどから販売されていますから、いかに少なかお分りいただけるのではないでしょうか。
特に、代理店では保険料が割安の「通販型自動車保険」の取り扱いはありません。大手損保の保険を取り扱うことがほとんどのため、そもそも選択肢として提示されないという背景があります。もちろん代理店の扱う保険が悪いという意味ではなく、長く使うものなので後悔のないよう比較をした上で決めた方が満足度が高いということ。車を買ったタイミングですぐに決めるものでもないし、前年度のまま同じ内容で更新してしまうのはもったいないです。
今はネットで簡単に見積もりが取れる時代なので、一度は必ず自分でネット見積もりを取ってみてください。特に通販型自動車保険が気になる方はなおさらです。これを機会にネットで比較を行なってから保険を選ぶ習慣をつけましょう。
保険会社の連絡を無視すると二重契約のリスクも
断るのがどうしても面倒くさくて、更新の連絡を無視する方もいますが、それは絶対にやめてください。
自動車保険は基本的には満期で契約終了となりますが、中には自動更新制度を用いている会社があります。例えば損保ジャパン、東京海上日動を利用している人は要注意です。
無視したまま自動車保険を掛け替えてしまうと、二重契約となってしまい余計なコストがかかる上、事故時の処理が複雑になってトラブルとなります。また、場合によっては等級を引き継げなくなる可能性もあります。
基本的に保険担当者は「連絡がつかない=更新の気がない」とは捉えてくれません。更新をしない時は必ず断りの連絡を入れるようにしてください。
どう断っている?みんなが使った断り方
正直に値段が安いほうにと
自分は正直に「値段が安くなる保険を見つけたのでそっちに掛け替えます」と伝えました。特にトラブルもなかったです。
甥っ子の保険に入ると伝えました
甥っ子が保険を売っているので頼まれたことにしました。今までは長らく使っていた車屋で保険をかけていたので多少断りづらかったのですが、無事に解約できました。
家族で一緒の保険を使うことに
私は車を買ったところで保険を掛けていましたが、ダイレクト型のほうが安いことを知って保険を乗り換えようと思いました。解約の理由を聞かれた時は、親が安い保険を見つけたので、家族で一緒の保険に入るということを伝えました。
特に理由は聞かれませんでした
保険会社を乗り換えるということで電話でディーラーに連絡をし、保険を解約しました。特に理由は聞かれなかったです。
断るタイミングは満期の1〜2ヶ月前がベスト
もし更新しないことを決めているなら、更新時期の1〜2ヵ月前くらいに連絡をしておくのがオススメです。保険は基本的にいつでも断って掛け替えることができますが、あまりギリギリにしないで前もって伝えておくと安心です。
多くの場合は、満期日の2〜3ヵ月前には更新の案内が届きます。それが届いたタイミングを目安にするのもいいでしょう。
満期での乗り換えを心がけよう
ちなみに、自動車保険はできる限り満期で乗り換えたほうがお得です。
というのも、そのほうが等級の進み方がスムーズになるからです。満期で自動車保険を乗り換えれば、1等級進んだ形で新しい保険に掛け替えれますが、途中解約の場合は次の更新時期まで等級アップがお預けとなります。
ただ、等級アップを待つより、今乗り換えたほうが保険料の節約になるという場合は今すぐ乗り換えても問題ありません。その辺は保険料との兼ね合いで柔軟に決めるようにしましょう。
自動車保険を解約する場合の注意点
年間に自動車保険を複数回使っている人は必ず新しい保険会社を見つけてから解約の連絡を
年間に保険を複数回利用している方もいらっしゃるかと思いますが、そのような場合は必ず新しい保険会社を決めてから解約するようにしてください。
というのも、年間になんども保険を使っているような場合、保険会社から加入を断られるケースがあるからです。保険会社としては、事故リスクの高い人とは契約を結びたくないというのが本音です。無保険状態とならないためにも、必ず新しい保険会社に加入できるとわかった時点で解約の連絡をするようにしましょう。一般的に年に3回以上保険を使うと、受け入れてもらえない可能性が高くなります。もしダメだった場合はおとなしく今の保険を継続するようにしましょう。
見積もりは必ず事故あり等級で
また、3年以内に保険を使ったことがあると「事故あり等級」が適用され、通常よりも保険料が高くなります。これを無視して見積もりをとってしまうと正確な保険料が出ず、せっかく乗り換えたのに乗り換え先のほうが高いということになりかねません。保険を使ったことがある人は特に注意して見積もりをとるようにしましょう。
示談交渉中でも更新して大丈夫なのか?
示談交渉中に自動車保険を解約すると、示談が中断され補償されなくなることを心配する方がいますが、この場合でも補償はしっかりされますので解約しても問題ありません。
自動車保険を乗り換える前には必ず保険会社の比較検討を
自動車保険の乗り換えをする方のほとんどは、「今よりも保険料を安くしたい」という理由がダントツです。そのような理由であれば、1社に決め打ちするのではなく、必ず複数社の見積もりをとるようにしてください。
自動車保険は補償プランによってどこが最安か変わる保険です。もちろんどの保険会社が安いかだいたいの傾向はありますが、車種や補償内容によって最安の会社は変わります。値段が安いからといってサービスが劣るわけではありませんから、少しでも安いところに加入したほうがお得です。
また、保険のプロはどの保険会社が安くなりそうかだいたいの目安をもっていますが、意外と別な保険会社が安かったなんてこともしょっちゅうです。だからこそ必ずいくつかのところから見積もりをとって比較するようにしています。プロでさえ比較しているので、一般の方ならなおさら保険料の比較検討は行うべきです。
今は一括見積もりサービスがあるので、とても便利に比較が行えます。車種や希望の補償プランを記入するだけで、20社ほどの保険料の一気に比較が可能です。自動車保険業界の決まりで、一括見積もりからの電話営業はしないことになっているので、うるさい電話勧誘もありません。安心して利用できるサービスですので、ぜひ保険料の比較検討をしておくことをオススメします。
ダイレクト系への乗り換えの場合は保険の知識をつけておこう
また、ダイレクト系への乗り換えの場合は保険の知識をつけておくことも大切です。
ダイレクト系自動車保険は、どういう補償プランにするかは自分で決めなければなりません。それにはある程度の保険の知識が必要とされます。どういう補償必要なのか、また特約はどれを選べばいいのか、そうしたこともしっかりと事前にリサーチするようにしましょう。
ネットで見積をして金額だけに惹かれ、いざ乗り換えをしたら全く不要な特約が付いていたり、本当に必要な特約が抜けていたりと散々な事になってしまったという事もあります。もし、信頼できる営業マンと出会えているのであれば、現在の保険会社を続けるのもひとつの手です。保険を乗り換える際には、もう一度保険を変えるメリット・デメリットを確認した上で変えるようにしましょう。
まとめ
- 断る時の原則は「きっぱり・理由・思いやり」
- 連絡を無視するのは良くない。場合によっては二重契約のリスクも。
- 断りを入れるタイミングは満期の1〜2ヶ月前。満期乗り換えを心がける。
- 直近で保険を何度も使った人は必ず新しい保険会社に加入できるか確認してから解約を。もしかしたら加入を断られる可能性もある。
- 保険会社の乗り換え前は保険料の比較が鉄則
一口に断り方といっても、相手との関係性がかなり関わってくると思います。あまりやりとりをしたことのない場合もあれば、長年お世話になっている方の場合もあります。お世話になっているほど、更新を断るのは忍びないものです。しかし、節約のためなら通らなければいけない道です。勇気を出して正直に話してみましょう。無事みなさまが保険料を安くすることができるように願っています。
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