自動車保険の契約・手続き

【自動車保険で短期契約にする3つの方法】短期率で損しない方法とオススメの使い分け方

「友人の車を運転することになった」「実家に帰った時に親の車を運転したい」

このようなケースでは「短期間だけ自動車保険をかけたい」というニーズがあると思いますが、保険をかける方法は車や運転する期間によって変わります。また途中解約する場合の短期率についても覚えておく必要があるでしょう。

今回は短期間だけ自動車保険をかける方法についてお伝えします。

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短期間だけ自動車保険をかける3つの方法


短期間だけ自動車保険をかける方法は大きく3つに分けられます。

  • 1日自動車保険を使う方法
  • 最初から期間限定でかける方法
  • 1年契約をしておいて途中で解約する方法

1日自動車保険を使う方法

自動車保険には「1日自動車保険」という24時間単位でかけられる保険があります。保険料は500円〜(車両保険をつけても1,500円程度)と大変リーズナブルなので、旅行中や帰省中で他人の車を運転することになった場合には使い勝手のいい保険です。

保険加入はスマートフォンから簡単に行うことができます。コンビニ決済に対応している保険もあり、わざわざ代理店で手続きをする必要はありません(三井住友海上の1DAY自動車保険はセブンイレブンでの申込みや支払いが可能)。

即日加入も可能なので、急に他人の車を運転しなければいけなくなった場合などにも使えます。

ロードサービスも通常の保険と同じように充実していますので、安心できる保険です。

1日自動車保険は自分名義の車・配偶者の車・法人名義の車は対象外となっています。

1日自動車保険サービスを行なっている損保は以下の通り(クリックすると公式ページにリンクします)。

【1日自動車保険4社を比較】コンビニ決済・即日加入できる損保は?1日自動車保険は1日500円〜で利用でき、スマホやコンビニ決済可能な保険です。この記事では、各社の特徴、加入方法、よくある悩みから使った人の感想まで、掲載しています。急に他人の車を運転することになった場合など、ぜひこの記事を参考にしてください。...

最初から期間限定でかける方法

事前に乗る日数が確定していて、それ以上延長することがないという場合は「期間限定でかける方法」がいいでしょう。期間満了とともに契約も終了するので、契約時以外の手続きが不要です。

しかしながら、期間を限定してしまうと「短期率」を使って保険料が計算されてしまうのがデメリットです。1日だけ乗りたい場合も1週間の短期率になっている上、さらに単純に365日で割った保険料ではなく、もっと高い率が設定されています。

1週間を超えた次の単位は1カ月。それ以上は月単位での短期率になりますが、かなり割高です。

1年契約を途中で解約する方法

1年契約を途中解約する方法もあります。

途中解約することが事前に予想できる場合は必ず「月払い(分割払い)」で契約しておきましょう。年払いで契約し途中で解約をすると「短期率」で解約返戻金が計算され戻り額が少なくなってしまいます。月払いで計算しておくと、途中解約した場合残りの月数の月割りで計算されます。こちらの計算方法が契約者には有利です。

月払いにしておけば解約返戻金は発生しないので、解約時の保険料相当分以降の引き落としがかからなくなります。

デメリットは解約手続きが必要になること。解約を忘れたままだと保険料をずっと払い続けることになりますのでご注意ください。

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1日自動車保険の比較表

ここででは4社の1日自動車保険について比較してみました。それぞれの特徴を参考にしてください。

ちょいのり保険 1DAY保険 ワンデーサポーター 乗るピタ!
保険会社 東京海上日動 三井住友海上 あいおいニッセイ同和 損保ジャパン日本興亜
保険期間 24時間単位 24時間単位 24時間単位 12時間単位
保険料 500円(車両保険なし)
1500円(スタンダード)
1800円(プレミアム)
500円(Aプラン)
1500円(Bプラン)
1800円(Cプラン)
500円(ベーシック)
1500円(ワイド)
400円(ライト)
1200円(基本)
1600円(安心)
車両保険 車両保険なし:×
スタンダード:〇
プレミアム:〇
Aプラン:×
Bプラン:〇
Cプラン:〇
ベーシック:×
ワイド:〇
ライト:×
基本:〇
安心:〇
コンビニ加入 ○(ローソン) ○(セブンイレブン) × ×
スマホ加入
PCからのネット加入 × × ×
ロードサービス
手荷物補償 × 〇(Cプラン) × ×
指定被保険者 × 〇(最大3名まで) 〇(最大3名まで) ×
対物超過修理費用特約 ×
事故故障付随費用特約 × ×
代車費用特約 × × ×
2回目からの割引 × ×
2人目からの割引 × ×

1年契約を途中解約すると短期率計算になるため損をする?


年払契約を途中解約をすると、解約時に短期率が適用されてしまい損をしてしまいます。事前に解約することがわかっている場合は必ず月払い契約にしておくようにしましょう。

緊急時サポ子
緊急時サポ子
月払いの場合は分割割増の5%が上乗せされますが、短期率の解約返戻金が戻ってくるよりは断然お得ですよ。
短期率表
日数 返還額
7日まで 90%
15日まで 85%
1ヶ月まで 65%
2ヶ月まで 65%
3ヶ月まで 55%
4ヶ月まで 45%
5ヶ月まで 35%
6ヶ月まで 30%
7ヶ月まで 25%
8ヶ月まで 20%
9ヶ月まで 15%
10ヶ月まで 10%
11ヶ月まで 5%
12ヶ月まで なし

自動車保険の短期契約でおすすめの方法【ケース別解説】


短期契約をする場合、もっともおすすめする方法はシチュエーションによって変わってきます。ここからはケース別に分類して、どのように使い分ければいいかを紹介します。

旅行などで他人名義の車を運転する場合→【1日自動車保険の利用】

他人の車を運転する場合は1日自動車保険を使うのが第一の選択肢です。安価で利用でき、しかも24時間単位で調整可能なのでムダな保険料がかかる心配もいりません。

他人の車の運転者の範囲を変えてもらうという方法もありますが、事故を起こした場合は保険を使うことになるため、等級ダウンなど迷惑がかかる可能性がありますし、変更手続きも必要です(といっても電話一本で済む場合がほとんどですが)。様々な面を包括的に考えると1日自動車保険を使うことを第一に考えるのがいいでしょう。

帰省中の子供が親の車を運転する場合→【1日自動車保険か運転者範囲の変更】

子供が帰省してきて親の車を運転する場合は、1日自動車保険もしくは運転者の範囲の変更で対応しましょう。

1日自動車保険は自分名義の車や配偶者の車には使えませんが、別居の親の車になら使えます。保険を使ったとしても等級に影響はでませんので迷惑をかける心配もいりません。

運転者の範囲の変更で対応する場合は、「本人・配偶者限定」を外してください。「家族限定」や「限定なし」にしている場合は、別居の未婚の子は含まれるので変更する必要はありません。

年齢条件では「別居の未婚の子」は考慮しなくていいことになっているので、どのような条件でも変更する必要はありません。

数ヶ月程度他人の車を運転する場合→【ドライバー保険】

免許証を持っているが、自動車を所有していない。しかし、他人の車を数カ月程度運転する。もしくは断続的に時々運転することがある、という場合はドライバー保険が最適です。

ドライバー保険は、自分の車を持っていないが、よく車を運転する人向けに作られた保険です。車ではなく免許証に保険がかかります。補償内容も大まかには普通の保険と変わりません。

1日自動車保険でダメな理由は、最大で72時間までの期間までしか加入できないからです。ある程度まとまった期間運転することがわかっている場合はドライバー保険が最適となるでしょう。ただし、虫食いに1日だけずつ利用するような場合は1日自動車保険のほうが合理的なはずですので、使い方によって保険も使い分けましょう。

ドライバー保険とは?1日自動車保険と何が違う?他人の車を運転する時に使うドライバー保険、1日自動車保険と何が違うかご紹介します。ドライバー保険に車両保険は含まれませんがロードサービスや事故対応は普通の保険と同じです。保険料はどれぐらいかかるのか、1日自動車保険との違いなどわかります。...

自分の車を1年以内に手放す場合→【契約の中断】

現在自動車保険を契約していて自動車を手放す場合は、自動車保険を休止することができます。これを「契約の中断」といいます。

手続きとしては、解約と同じなのですが、手元から車がなくなることを条件に単純に解約するだけではなく、同時に中断証明書の発行手続きを取れば、現在の自動車保険の等級を10年間寝かせておくことができます。10年以内に自動車を購入し自動車保険を付けるときには、現在の等級から再スタートすることができ割安に自動車保険を契約することができます。

保存した等級は家族に引き継がせることもできますので、子供が車を持った時など有利な条件で保険を始めることができます。

【自動車保険の休止】中断証明書を使って乗らない間の等級を引き継ぐ方法自動車保険を休止する方法について、解約しないほうがお得というのは本当かお伝えします。休止すれば等級を最大10年間保存できます。休止手続きの方法と流れ、必要となる書類、休止の条件、手続きの期限について、また払戻金、中断証明書を紛失した場合の対処法がわかります。...

自分の車に「他車運転危険補償特約」がついていれば1日自動車保険等は不要

自分の自動車保険に「他車運転危険補償特約」がついていれば、わざわざ1日自動車保険に契約しなくても大丈夫です。

この特約がついていれば、友人や知人の車で万が一事故を起こしたとしても、自分の自動車保険と同じ内容で補償が行われます。等級ダウンは自分の保険で行われますが、そのぶん相手に迷惑をかけることがありません。

レンタカーには使えませんので、レンタカーに乗る場合はレンタカー会社でつけるレンタカー保険に加入するようにしてください。

他車運転危険補償特約でカバーできる範囲と保険が使える条件について他車運転危険補償特約でカバーできる範囲と保険が使える条件についてご紹介します。自分と家族以外の車をひとつの特約で幅広くカバーします。事故の際は自分の車の保険プランがそのまま適用されます。特約が使えるケース使えないケース、等級ダウン、1日自動車保険とどっちがお得かわかります。...

短期契約は手続きが面倒なため代理店を使った方が安心?

短期契約は月払い方式での契約だと、契約と解約の2回の手続きが必要になります。そういった手続きをすべて自分で行うのが面倒だという人は、すべての手続きを行ってくれる代理店を利用することをおすすめします。

ドライバー保険については通販社(=ダイレクト型自動車保険)では取扱いがない場合がありますので、ほとんどの方が代理店型で加入しています。また、1日自動車保険については代理店で契約をすることはできず、すべてネットで完結することになります。

どんな場合に短期契約は使われているのか?

自動車保険は1台に2つ以上の契約を締結することはできないので、保険を付けていない車を短期間運転しなければならない場合に使われています。すでに自動車保険がついている他人の車を運転する場合は1日自動車保険が活用されています。他人の自動車に自動車保険がついていようがいまいが、自分が自動車保険を契約している場合は1日自動車保険に入らなくても他社運転危険補償特約を活用することができます。

短期間だけだからといって無保険で走ることは大きなリスクとなる

自動車保険を付けずに走るのは大変危険です。自賠責保険(強制保険)がついているから大丈夫という方も時々いますが、自賠責保険は相手の身体の補償しか行われません。死亡は最大3,000万円(後遺障害は最大4,000万円)、けがの治療費は最大120万円までとなっており、示談交渉サービスもついていません。自賠責保険のみで事故を起こした場合は、対物保険はすべてご自身で補償をしなければいけないうえ、示談もすべて自分で行うことになります。また、普段は任意保険の会社が自賠責保険の手続きも代行してくれているのであまり感じることはないかもしれませんが、自賠責保険の請求は手続きが非常に煩雑で、プロ代理店でも手続き方法を聞かれると戸惑う人もいるくらいです。自動車事故の示談は、プロの弁護士でもない限りご自身で行うことはほぼ無理でしょう。何かあってからでは遅いので、自動車を運転する場合には自動車の任意保険に加入しておきましょう。

まとめ

まとめ
  • 自動車保険に短期間だけ加入することは可能。その場合、はじめから契約期間を短期にしておく方法と、1年契約を途中解約する方法がある。
  • 短期契約の保険料は日割り計算はされない。最低でも1週間、それを超えると1ヶ月、さらに月単位での短期率が適用される。必ずしもお得な契約方法ではないことは留意しておく。
  • 途中解約の場合、年払い選択をしておくと割高な短期率が適用されるため、必ず「月払い」を選択する。
  • 他人の車を1日だけ運転したいなどの場合は「1日自動車保険」が有力な選択肢。さらに自分の車に「他車運転危険補償特約」がついていれば、自分の車の補償内容が適用されるため他の手続きはしなくていい。
  • ケースによって最適な方法は異なるため、使い分けが必要。

短期で自動車保険を付けるにあたってはいくつかパターンがありますので、どれが適用できるかを保険の専門家に聞きアドバイスを受けることをオススメします。たとえ短期であっても、事故が起きれば大きな賠償が発生することには変わりありませんので、運転をするときには必ず保険をつけておくようにしましょう。

ABOUT ME
RYOMA
大学卒業後、大手損害保険会社に総合職として就職。在職中は営業担当。損害保険会社を退社後、生損保代理店を経営。数多くの自動車保険、事故を取扱う。損害保険全般に精通した知識を活かし、保険の上手な使い方をお伝えします。

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