ダイレクト型自動車保険は、その「安さ」が魅力ですが、もし事故を起こしてしまった場合の対応が心配という方も多いのではないでしょうか。
実際のところ、ダイレクト型でも代理店型でも事故対応にほとんど差はありません。では、どうして保険料がここまで違うのか、本当にダイレクト型を選んでもきちんと補償が受けられるのか。
今回はダイレクト系自動車保険の「事故対応力」について詳しくお伝えします。
大手損保会社にて、自動車事故後のお客様対応をしていました。主な仕事は、保険金の支払いしたり、契約者様の代わりに相手方と示談をすることです。一年に数百件の事故担当をしたこともありました。事故が起こった時に気を付けるポイントなど、保険会社の目線で詳しく伝えたいと思っています。また損害保険募集人の資格も持っていますので、保険の知識を生かして、保険の意義についても伝えていきたいと思っています。
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目次
ダイレクト型だからといって事故対応が悪いわけではない
ダイレクト型と代理店型は保険料が大きく異なりますが、安いからといって事故対応が悪いというわけではありません。むしろ最近はロードサービスの充実化、警備員の駆けつけサービスなど、サポート体制の充実化を図ったり、24時間365日事故受付に対応するなど、各社とも満足度を上げるための工夫が行われています。
もちろん「事故対応満足度」という言葉があるぐらいですから、微妙な違いは各社間にあるとは思いますが、決して「ダイレクト型=保険料が安いからサービスも悪い」というわけではありません。むしろソニー損保、チューリッヒなどはダイレクト型にも関わらず事故対応満足度で毎年上位にランクインするほどで、ダイレクト型でも満足度の高い対応をしていることがわかるはずです。そもそも代理店型でもダイレクト型でも保険約款が大きく異なるわけではないので、サービスの質は均一化が保たれているほうと考えていいでしょう。
事故対応で行うこと・流れは大手社も通販社も同じ
実際に事故が起きると、保険会社は次の4点を主に行います。
- 事故受付
- 初期対応
- 示談交渉
- 弁護士の依頼(③で解決できない場合など)
①事故受付
事故が起きるとユーザーや代理店から事故発生の連絡きます。この受付を行うの「事故受付」です。
今はどこの保険会社も「365日24時間いつでも受付」が当たり前ですが、受付するだけで実際に動き出すのはその翌日という場合もあります。「受付」と「初期対応」は意味が違うということは覚えておいたほうがいいかもしれません。
この時点でダイレクト型と代理店型で違うのは、保険会社への連絡を自分でするか、代理店の担当者に任せられるかどうかです。
ダイレクト型の場合は自分で保険会社に連絡
ダイレクト型の場合はユーザー自身が保険会社に電話し、事故受付をしてもらいます(保険会社ごとに事故受付専用の番号があります)。事故受付は24時間365日が基本です。保険会社のグループ会社や委託会社が受付を行うので、保険会社の営業時間に関わらず夜間でも対応してくれます。
代理店型の場合は代理店担当者に任せることもできる
代理店の場合の事故受付方法は、2つあります。
- ①自分でフリーダイヤルに電話し事故受付をしてもらう
- ②代理店に連絡し事故受付をしてもらう(現場に来てもらう)
①自分で保険会社に連絡する方法
大手損保(=代理店型自動車保険)も事故受付は24時間365日受付が基本です(保険会社ごとに専用のフリーダイヤルあり)。こちらもグループ会社や委託先が対応します。保険会社の営業時間に関係なく、夜間対応が可能です。
②代理店に事故受付を頼む方法
保険会社ではなく代理店に事故報告をすると、現場に駆けつけてくれるサービスを行っている店舗もあります。その場で保険会社に連絡してくれたり、気が利くところは現場の写真も撮影(証拠保全)しておくところもあります。このケースの場合、いったん代理店で事故受付をして、後日代理店の方から保険会社に報告を入れてくれます。
ただ、駆けつけサービスはすべての代理店が行っているわけではありませんので勘違いしないようにしてください。そのあたりは代理店がどのようなサービス展開をしているかに左右されます。また代理店の営業時間外の事故、旅行先など遠方での事故なども自分だけで対応しなければいけないケースがあることにも注意してください。
②初期対応
事故受付の後は「初期対応」に移ります。ここでいう初期対応は工場や病院などの各種手配、事故を起こした相手への連絡(その場での電話取次含む)をさします。
初期対応は、保険会社の営業時間であれば損害サービス課(事故対応専門のスタッフ)で対応、営業時間外なら事故受付センターで対応します。保険会社の営業時間は平日の9時から17時までのところが多いです。それ以外で事故が起こった場合は、保険会社の社員ではなく、事故受付センターが初動してくれると考えておいた方が良いでしょう。その後、保険会社の営業時間になれば、専任の担当者がつくことになります。
初期対応稼働時間は大手損保がやや優勢
初期対応は稼働時間から見ると代理店型のほうがやや優勢です。
保険会社 | コールセンターの初期対応可能時間 |
---|---|
ソニー損保 | 0:00~20:00 |
SBI損保 | 9:00~19:00(土日祝は17:00まで) |
アクサダイレクト | 9:00~19:00 |
チューリッヒ | 9:00~20:00 |
イーデザイン損保 | 9:00~20:00 |
三井ダイレクト | 9:00~19:00 |
セゾン自動車火災 | 9:00~17:30(土日祝は17:00まで) |
保険会社 | コールセンターの初期対応可能時間 |
---|---|
東京海上日動 | 24時間 |
三井住友海上 | 9:00~22:00 |
損保ジャパン | 24時間 |
あいおいニッセイ同和 | 24時間 |
東京海上、損保ジャパンなどは24時間対応と万全の体制を整えています。三井住友に関しては9:00〜22:00と劣るものの、それでもダイレクト系各社よりは長いです。
ここからわかることは、夜間や早朝の事故ではやはり代理店型の体制は心強いというもの。自損事故ならまだしも、相手がいる事故だと迫られたりする場面も珍しくありません。そんな時にスタッフが電話で相手と話してくれることはユーザーにとって大変心強いのではないでしょうか。ここだけをつまんで考えると、ダイレクト系の初期対応時間の短さには少し不安を覚えるかもしれません。
病院や修理工場への手配ですが、こちらは「24時間」といっても夜間は修理工場が営業していない事もあるので翌日まで待たされるケースもあります。あくまで「24時間初動する準備はできています」という意味合いで捉えてください。
③示談交渉
自分が加害者になった場合、もしくは被害者でもこちらに少しでも過失がある場合は示談交渉を行ってくれます(全く自分に過失がないケースだと保険会社は示談交渉を行ってくれません)。
ここで気になるのは大手社と通販社でスタッフの交渉力に差があるのかということ。これについては大きな差はないと捉えてもらって構いません。示談交渉は賠償金の支払いやお互いの過失割合についての話し合いになるのですが、賠償金の支払いについては各社約款と社内規定にしたがって行います。過失割合についても過去の判例等を参考に決めていくので、個人の力量がバリバリ現れるわけではありません。ここについては大きな差はないと捉えていいでしょう。
大手社と通販社で違いがあるのは何?
大手社でも通販社でも事故対応は均一化されたサービスを受けることができますが、規模や組織編成が違うため、どうしても違いが現れる部分もあります。それが以下3点です。
- 在籍スタッフの数
- 対応拠点数
- 事故直後の対応
①在籍スタッフの数
大手社と通販社では構成人数が全く違います。大手社はコストをかけて人材を確保ししているのに対し、通販社は逆に少ない人数で回すことで割安な保険料を維持しています。
しかし、どちらも1事故に対しては担当者を1人つける仕組みを用意しているため、通常の保険しようであれば大きな違いを感じることはないでしょう。ただ、大災害のようなイレギュラーな自体が発生した時は違いが現れます。例えば記憶に新しい西日本豪雨災害の時は冠水被害となった車の保険処理で各社ともかなり忙しい状態になりました。その時にスムーズな保険処理を行えたのが大手社です。圧倒的なマンパワーがあったため、通販社と比べるとスムーズな保険処理が行われました。そもそも人員確保に力を割いていない通販社は保険処理にかなりの時間を要する結果となっています。しかし、時間はかかったものの保険処理はしっかりと行われています。こうしたイレギュラーな事態に対する対応力も保険会社を選ぶ際の参考にしてみてはいかがでしょうか。
②対応拠点数
通販社はコストカット戦略の都合上、事故対応拠点は都市部に集約し、地方には設けていないことが多いです。事故対応時の対応も電話でのやりとりが基本になります。
ただ、担当者と面談できないかと言えばそういうわけでもありません。重大事故等、面談の必要性が高い事案であればスタッフが出張対応という形で面談に臨んでくれます。
気軽に会って話をするということができませんが、日程調整して面談することも可能なので心配はありません。拠点数が少ないというよりは、集約されていると考えてください。
一方、大手損保の拠点数はダイレクト型と比べると圧倒的に多いです。地方であっても、駅前などに営業所と事故対応センターが構えていることがほとんどです。担当者と直接話がしたいということであれば、すぐに会いに行くこともできます。
保険会社名 | 拠点数 |
---|---|
ソニー損保 | 25か所 |
SBI損保 | 2か所(東京、大阪) |
アクサダイレクト | 7ヶ所(旭川、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡) |
イーデザイン損保 | 2か所(東京、大阪) |
チューリッヒ | 3ヶ所(東京、大阪、長崎) |
セゾン自動車火災 | 260ヶ所(損保ジャパン日本興亜のサービスセンター網と連携) |
三井ダイレクト | 12か所 |
保険会社名 | 拠点数 |
---|---|
東京海上日動 | 242か所 |
損保ジャパン日本興亜 | 297か所 |
三井住友海上 | 221か所 |
③事故直後の対応
ダイレクト型は代理店がありませんが、事故直後は警備会社が現場に急行してくれるサービスもあります。損害状況の確認・写真撮影・警察や救急車の手配もしてくれます。このサービスは加入者なら、無料で使用できる場合が多いです(例:損保ジャパン、イーデザイン損保、ソニー損保、大人の自動車保険(セゾン自動車火災)、そんぽ24)。ただ、警備会社の社員に、保険の知識は持っていないので注意です。
一方の代理店で保険加入した場合は代理店が事故直後に駆けつけてくれることも多いです。ダイレクト型の警備会社と同じ役割です。損害状況の確認・写真撮影・警察や救急車の手配もしてくれます。保険の知識も高いので、事故状況を見て保険請求の観点からアドバイスももらえます。ただ、現場に来てくれるかどうかは、代理店業を主としているかによります。
事故対応満足度を左右するのは「サポート体制」
保険処理を丸投げできるかどうか
先ほどもお伝えしましたが、ダイレクト型も代理店型も担当者は一人制であることがほとんどです。
ただ、明確な違いがあるのは、自分から主体的に動かなければいけないかどうかです。
代理店は保険のプロですので、基本的には事故処理もすべて任せることができます。一方のダイレクト型の場合は、自分が主体的に保険会社と話をしないといけません。
保険の知識が乏しいということであれば、適宜質問をしたり保険請求から理解していく必要があります。
事故受付から初動までの時間が短いか
事故から初動までの時間は、事故の大きさ、発生時刻で変わってきます。
では24時間受付がいいのかというと必ずしもそうではありません。先ほども話したように、修理工場などの関係先が営業時間外ということも考えられます。また夜遅い時間帯に、相手に連絡しても気持ちを逆なでするので、夜間の場合は事故受付のみ行うというケースが多いです。
「初動をできるだけ早くしてほしい!」という気持ちはわかりますが、外部との兼ね合いもあるので保険会社だけではどうしようもない部分があります。それでも24時間体制を敷いている保険会社の企業努力は評価すべきかもしれません。
安心してほしいのは、「ロードサービス」については夜間でも対応してくれるので本当の意味で24時間対応です。もし自走不可となるような事故が起きたとしても車は運んでもらえるので安心です。
面談の有無
どの保険会社も、必要であれば面談をしてくれます。面談専任の担当者が常駐しているので、必要があれば日程調整を行って説明してくれます。
ただ、ダイレクト型の場合は最寄りの営業所がかなり遠い場合もあるので、自分から出向くには不便を感じるかもしれません。大手損保であれば拠点数も多いので近くに担当者がいる可能性が高く、面談もスムーズにいく可能性は高いでしょう。
保険会社との連絡手段
ダイレクト型の場合、連絡手段がメールやネットの場合もあります。もともとインターネットからの申し込みが普及しているので、事故対応に関してもネットを有効に活用しています。専用のマイページから事故の進捗状況を逐一確認することができます。
代理店型も、マイページの活用を進めていますが、ダイレクト型の方が普及率は高めです。
サービスに違いがないのにダイレクト型がなぜ安い?
ダイレクト型の安さは、徹底したコストカット戦略にあります。
大きくは次の2点です。
- ①代理店の手数料がかからない
- ②社員の人件費がかからない
①代理店手数料がかからないから
ダイレクト型が安い最大の理由は「代理店」が仲介しないことにあります。
代理店は保険を販売するごとに「代理店手数料」を損保からもらっています(年間保険料の15〜20%が相場)。例えると「保険を売ってくれたお礼」のようなものです。この手数料があるぶん、代理店型の自動車保険はどうしても保険料は高くなってしまいます。
一方のダイレクト型はネットを通じて保険会社と直接契約するため、代理店を仲介する必要はありません。手数料も一切かからないため保険料も安く提供できるというわけです。
②社員の人件費がかからないから
事故が起きると車の調査を行うことになりますが、ダイレクト型は鑑定人も外部に委託(もしくはグループ会社と提携)している場合が多いです。
自社で調査員を抱えるより外注化したほうが人件費は削減されます。また、事故発生時には警備会社に駆け付けを依頼するなど、他業界とも連携しうまくサービスの充実化を進めているのが特徴的です。
事故対応力に特に定評があるダイレクト型損保はどこ?
保険料の安さ | |
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事故対応満足度 | |
ロードサービス | |
総合力 |
ユーザー数が年々増加傾向にあるので、損害拠点も多くなっています。ダイレクトが型の損保では25拠点と数が多いです。事故が起きてから最寄りの拠点で対応してもらえる確率も上がります。
初期対応に関しては、0:00~20:00で対応してもらえますので、代理店型とほとんど差がありません。またセコムと連携して、事故の直後に駆け付けてくれるサービスもあります。
ロードサービスも充実しており、多くの方が高い評価をする自動車保険です。
保険料の安さ | |
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事故対応満足度 | |
ロードサービス | |
総合力 |
平日・休日を問わず面談が可能とういう点も高ポイントです。忙しいサラリーマンの場合、昼休みに面談することも多くあります。どうしても平日に都合がつかない場合は面談担当者と休日にゆっくり話ができます。
また、提携業者の一つに、ガラス業者を持っています。軽微な事故(飛び石によるガラス破損など)の場合でも、専門のガラス業者に依頼することができます。小さな事故でも相談しやすいです。
保険料の安さ | |
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事故対応満足度 | |
ロードサービス | |
総合力 |
事故対応以外でも、もらい事故に備えて、すべての保険に弁護士特約が付帯されています。自分が被害者になった時でも、保険会社がサポートしてくれるので安心です。さらに、事故による不安を感じた時に、臨床心理士などの専門家を派遣してもらえるサービスもあります。事故対応とは別のところですが、お客様を支えるというサポート体制が整っています。
保険料の安さ | |
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事故対応満足度 | |
ロードサービス | |
総合力 |
サービス拠点は、全国に260か所ありますので、最寄りの拠点が近い場所にあるという安心感があります。価格は安く、拠点数は多い。代理店型とダイレクト型の、それぞれのメリットを享受できる保険といってもいいかもしれません。
つながるボタンというボタンが用意されており、アプリをダウンロードすることで、アルソックに繋がることができます。事故が起こってから気が動転していても、ボタン一つで事故連絡ができます(https://www.ins-saison.co.jp/otona/tsunagaru/button/)。※2020年6月30日で終了
保険料の安さ | |
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事故対応満足度 | |
ロードサービス | |
総合力 |
三井ダイレクトは、MS&ADインシュアランスグループの一つです。MS&ADインシュアランスグループとは、三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険を中核とする国内最大の保険料シェアを持つ損害保険グループです。そのグループ会社という強みを生かして、車の損害については、三井住友海上・あいおいニッセイ同和損害調査に所属する鑑定人と提携しています。
また、休日事故のお客さま急行サービスがあり魅力です。その日の21時までであればケガをした場合に急行してもらうことができます。
実際にダイレクト型の事故対応を経験した人の口コミ
いい口コミ
担当者が一人で分かりやすかった
事故の時に担当者が一人でよかったです。最初から最後まで経緯が分かっている人がいたので、寄り添ってくれている気がしました。(30代・女性)
警備会社が現場に急行してくれたので安心できた
事故直後にとても不安な気持ちになりましたが、警備会社がすぐに駆けつけてくれたので安心できました。また壊れた車の写真を撮影しれくれて、その後保険会社の人に渡してくれたみたいです。事故直後の写真のお陰で、相手と納得して示談することができました。(50代・女性)
事故の進捗確認が、WEBで確認できた
忙しい私にとっては、担当者と話をする時間をとるのも一苦労でした。以前事故をした時は、代理店型だったのですが、営業時間内に折り返しもできないことも多々ありました。また昼頃に電話がかかってきても、取引先のため出られないなど、行き違いばかりでした。しかし、今回のダイレクト型は、WEB上で事故の進捗確認ができたのは良かったです。必要最小限の連絡で、手間が省けてよかったです。(30代・男性)
担当者の対応が落ち着いてプロだった
事故が起こってパニックになっていましたが、電話対応が丁寧だった。事故受付から解決してくれた専任の担当者まで、一貫して落ち着いた対応だったのが、さすがプロだなと思いました。(30代・男性)
悪い口コミ
拠点が少ないので、担当者と会って話がしたかった
自宅近くに拠点がないため、気軽に担当者と話ができなかったのは不安でした。電話でしっかリ対応してもらえたのですが、直接会って話がしたかったです。(50代・男性)
担当者が一人だったので、忙しそうだった
担当者の人数が少ないのか、事故を何件も抱えているようでした。あまり電話がかかってくることは少なかったです。もう少しこまめに連絡が欲しかったです。(40代・女性)
保険について分からないことだらけで不安でした。
保険会社は、保険について丁寧に教えて下さいましたが、不安でした。私に保険の知識がなさ過ぎて、どうしたらよいか分からなかったからだと思います。最終的には示談してもらえましたが、保険会社に任せるという感じになってしまいました。今思えば、もっとこうしておけばという心残りはあります。(20代・女性)
担当者の対応が慣れていない感じだった
保険料の安さにひかれて加入したけれど、担当者対応歴が身近短そうだった。質問をしても後日の回答であり、すぐに返事が欲しかった。(60代・男性)
事故対応が悪いではなく「補償内容」が悪い?
保険会社は、絶対的にお客様の味方で精いっぱい事故対応を行っています。
ただ、過去の判例を基に示談をするので、話し合いが困難を極める場合があります。その場合、お客様の加入している保険内容によっては、スムーズな示談が実現することもあります。示談がうまく行かなかった場合にも備えて補償の見直しも必要となります。
車両保険の有無
車両保険に加入していることで、事故対応がスムーズにいくことも多いです。
車両保険に加入していない時は、相手からの賠償がすべてになります。自動車事故は、お互いに過失割合が生じるケースが多いですので、少しでも回収したいと思えば過失割合にこだわりが生じ、解決まで時間がかかることも多いです。ただ、車両保険に加入していれば、等級は下がるものの自車の修理費の心配はありません。車両保険を使うと割合は保険会社に一任することになりますが、あとは保険会社に任せておけば示談してくれます。
対物超過特約の有無
対物超過特約は、相手の車の時価を越えて修理費を支払えるものです(保険会社によって限度額は設定されています)。こちら側が加害者の場合、力を発揮する特約です。
万が一時価が低かったとしても、相手に修理希望があれば叶えてあげることができるのです。示談するためには、相手の希望を汲むことも重要です。対物超過特約は、代理店さんも加入を勧めされていることが多いですので、まだの方は見直しをおすすめします。
弁護士特約の有無
万が一の備えとして、弁護士への依頼は考えておきましょう。
保険会社は、可能な限り保険会社同士での解決(示談)を試みます。ただ、損害が大きい事故、相手の出方次第では、弁護士の力を借りて解決する事とも必要になってきます。またお客様が、完全な被害者の場合は、保険会社が示談できません。その場合弁護士特約があれば、弁護士に依頼できます(もらい事故)。保険会社が解決できなかった場合、保険会社が介入できない場合の方法として、弁護士特約の付帯を行ってください。
無保険車傷害特約
事故が起こった際に、相手の車が無保険であった場合、保険会社から賠償してもらえる特約です。自分を守る保険として有効です。相手からの賠償がないとなった場合には、示談は困難を極めます。その時に加入の保険会社から賠償してもらえるのは、泣き寝入りを避けることができます。無保険の相手とは、しっかり話ができないことも多いので、保険会社に任せておきましょう。
ダイレクト型と代理店型で違いが出やすいところ
ダイレクト型と代理店型で違いが出やすい点としては以下があります。
- 初動までの時間
- ロードサービスの補償範囲
- 保険会社の対応拠点
- 代理店の介入の有無
- 最寄りの指定工場の有無
事故受付から初動までの時間
初動に関しては、代理店型が優勢です。対応時間が長いため臨機応変に動いてくれます。
ロードアシスタンスサービスの補償範囲
ロードアシスタントサービスは、ダイレクト系、代理店型ともに24時間365日対応無料事故受付のところが多いです。
サービス内容はレッカー輸送が主となり、最寄りの工場までは無料で運んでくれます。ただ、遠方での事故など、無料区間を越えると有料になります。無料の区間は保険会社によって異なりますが、短くても30kmぐらいは無料で運んでくれます。長いところは300kmも運んでくれますのでこれならほぼどこで事故を起こしても安心です。
他にもガス欠時の給油や、落輪した場合の引上げ、バッテリー上がりの対応、事故で帰れなくなった場合の宿泊費補助なども行ってくれます。作業内容によっては、後日部品代の請求をされることもあります。
保険会社の対応拠点
ダイレクト型でも、代理店型と同じ拠点を使う場合もあります(大人の自動車保険、そんぽ24など)。
ただ、ほとんどのダイレクト型の場合は、大都市(東京や大阪)に集約していることが多いです。面談をしたくても近くに営業所がないと不便に感じるケースも出てくるかもしれません。
代理店の介入の有無
ダイレクト型は保険会社の社員と直接交渉をおこないます。代理店の介入はありませんので、お客様が保険の専門的な話を理解する必要があります。ただ、過失割合や、保険金の支払いにこだわりがないのであれば、保険会社に一任するのも問題はありません。
最寄りの指定工場の有無
ダイレクト保険は都市部に集約されています。そのため、地方での提携工場が少ない、もしくは代理店型の保険会社と提携していることも考えられます。
ダイレクト型自動車保険が向いている人
ダイレクト型でも代理店型でも事故対応や方法に差はありません。最低限のサービスでいいのであれば、保険料と契約内容を重視するのもオススメです。
以下に当てはまる人はダイレクト型自動車保険のメリットを感じやすいはずです。
- ①所有台数が少ない人
- ②保険の知識がある、もしくは勉強するのが苦でない
- ③都市部に住んでいる
- ④走行距離が少ない
①所有台数が少ない人
ダイレクト保険は、多くが個人向けの自動車保険となります。所有台数が多い法人は、そもそも保険に入れないケースもあります。ほとんどのダイレクト保険は、9台までしか加入できません。(チューリッヒ損保は5台まで)
②保険の知識がある、もしくは勉強するのが苦でない人
ダイレクト保険に加入する際は、自分で申し込み手続きをすることが必要です。代理店がいれば、プラン作成をしてくれますが、ダイレクト型は自分でしなければいけません。フリーダイヤルなどで保険内容について相談にのってもらえますので、有効活用しましょう。
ただ最低限の知識があった方がスムーズに話ができるはずです。保険について勉強することが苦でない人にダイレクト型は向いています。
③都市部に住んでいる
ダイレクト型の場合、事故対応の拠点が集約されています。特に外資のダイレクト型は、大都市で一括対応しているケースも多いです。国内のダイレクト損保でも、地方都市では対応拠点がないこともあります。面談の専門の担当者がいて訪問してくれますが、しょっちゅう来てもらうことは難しいですので、都市部に住んでいる人の方が便利と言えるでしょう。
心配性の人で、保険会社と密に連絡を取りたい人は、代理店型がおすすめです。代理店に保険会社の足りないとことをフォローしてもらいやすいです。
④走行距離が少ない
ダイレクト型自動車保険は走行距離に合わせて保険料が変動します。あまり車に乗らないのであればその分保険料を安く抑えることも可能です。
おとなの自動車保険 | 5区分 | 3,000㎞以下 3,000㎞超~5,000㎞以下 5,000㎞超~10,000㎞以下 10,000㎞超~15,000㎞以下 15,000㎞超 |
---|---|---|
ソニー損保 | 7区分 | 3,000㎞以下 5,000㎞以下 7,000㎞以下 9,000㎞以下 11,000㎞以下 16,000㎞以下 無制限 |
イーデザイン損保 | 6区分 | 3,000㎞以下 3,000㎞超~5,000㎞以下 5,000㎞超~10,000㎞以下 10,000㎞超~15,000㎞以下 15,000㎞超~20,000㎞以下 20,000㎞超 |
そんぽ24 | 5区分 | 4,000km未満 4,000km以上8,000km未満 8,000km以上12,000km未満 12,000km以上16,000km未満 16,000km以上 |
三井ダイレクト | 8区分 | 3,000km以下 3,001km~5,000km 5,001km~7,000km 7,001km~10,000km 10,001km~12,000km 12,001km~15,000km 15,001km~20,000km 20,001km以上 |
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ここまでダイレクト型の事故対応について紹介してきました。ダイレクト型の事故対応には不安を持っている人もいらっしゃるかもしれません。
ただ、事故対応にほとんど差はありません。差はないのであれば、安い保険への乗り換えへも検討してもいいでしょう。
今は一括見積もりがとても便利です。希望の補償プランを入力するだけで保険会社各社の見積もりがメールですぐに届きます。こうしたサービスは電話営業されることもありすが、自動車保険の一括見積もりでは電話営業は一切ありません。
今の保険料が高いのか安いのかだけでも調べる価値は十分にあります。無料で気軽に使えるサービスですので、ぜひ一括見積もりを利用してみてください。
まとめ
- ダイレクト型でも、代理店型でも事故対応に差はない
- 代理店の存在を重視するか、自分のライフスタイルに合っているかがキーポイント
- 万が一に備えて、保険の内容を見直すことも大事
これまでダイレクト型は事故対応が心配と思っていた方も、そうでないことを理解できたはずです。しかし、代理店のサポートがあること、大手損保の充実度を考えると、代理店型の人気も衰えることはないでしょう。ただ、保険料重視という方も中にはいるはずです。そんな方はぜひダイレクト型自動車保険への乗り換えを積極的に考えてみてください。
ライフスタイルが変われば、自分にあった保険、補償プランも変わってきます。もし今の保険から変えたいのであれば、一括見積もりサービスを使って補償プランを組み直してみるのもありです。だいたいの保険料もその場ですぐにわかります。
保険の見直しはなかなかタイミングがないと先送りにしがちです。ただ、自分の身を守るため、そして家計の負担を少しでも軽くするには定期的な見直しが必要です。今の時代はネットで簡単にできるので、わざわざ代理店に行く必要もありません。このタイミングで一度自分の保険を見直してみてはいかがでしょうか。
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