国内でも販売されている「外資系自動車保険」。外資系と聞くと、ドライなイメージがあるかもしれません。実際にそのようなことが起きたら、きちんと保険金が支払われるのか心配になるかもしれませんが、実際にはどうなのでしょうか?
今回は外資系自動車保険が本当に安心して使えるものなのかどうか、デメリットや口コミなどをまとめてみました。
また、安いイメージがある外資系の保険料の実態についてもまとめているので、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
国内で販売されている外資系自動車保険【一覧まとめ】
現在、日本国内でも「外資系の自動車保険」が販売されています。
保険自由化によって1997年に登場した「アメリカンホームダイレクト」の保険が国内初の外資系自動車保険です。当時、通販型自動車保険は日本にはなかったため、電話申込みができる保険の登場はセンセーショナルな出来事でした。それを皮切りに「チューリッヒ」や「アクサダイレクト」といった外資系通販社が次々と登場したため「外資系=通販型」というイメージが根付いているかもしれません。現在も国内の外資系の多くは通販社となっていますが、中には代理店型自動車保険を展開する損保もあるため、必ずしも「外資系=通販社」でないことは覚えておきましょう。
以下は外資系自動車保険の一覧表です。
また、現在では通販型自動車保険の多くは国内資本の損保となっています。
- ソニー損保
- SBI損保
- イーデザイン損保
- 三井ダイレクト
- セゾン自動車火災
- そんぽ24
- セコム損害保険
外資系自動車保険にデメリットはあるのか?
「外資系は支払いにシビアなのではないか」「ドライな対応をされそうで心配」というイメージを持っているかもしれませんが、支払い基準は国内損保と何ら変わりありません。そもそも日本で保険を販売するには金融庁からの許可が必要であり、保険業法に基づく免許を取得する必要がありますので、保険のルールそのものに大きな違いはないと考えられます。
細かい点まで考慮すれば、「撤退の可能性」はデメリットになり得るでしょう。日本で通販型を初めて販売したアメリカンホームダイレクトは2016年4月1日より新規契約を終了しています。アメリカンホームダイレクトはもともとニューヨークに本部をもつAIG損保のグループであったたため、2007年のサブプライムローン問題に多大な影響を受けています。こうした国外の金融市場の動きに影響を受けやすいのは外資系自動車保険の特徴と言えるでしょう。
また、外資系通販社はデメリット等級(5等級以下)の受け入れが厳しい傾向があります。これは国内損保も含め通販社全体に言えることですが、デメリット等級を持っている方にとっては外資系通販社を使うことは厳しいと言わざるをえません。
外資系自動車保険の口コミ
ここからは外資系自動車保険を使っている方の口コミをみていきましょう。実際に外資系自動車保険を使っている方にアンケートをとってみた結果をご紹介します(※2019年8月クラウドワークスにて実施)。
保険が下りず裁判中(アクサダイレクト)
テレビCMでもおなじみで安心感があり、とにかく保険料が他社より断然安く、ネット申し込みでさらに割引になるということで、アクサダイレクトに自動車保険を乗り換えました。前の大手保険会社よりも年間の保険料が3万円も安くなり喜んでいたところ、当時のっていたトヨタのハイエースが盗難にあってしまいました。車両保険に入っていたため連絡すると手続きを勧めてくれたので連絡を待っていると全く連絡をしてくれませんでした。こちらから連絡をすると後で折り返しますと言って連絡が来ないことが何度もありました。3か月を過ぎてやっと連絡がきたと思ったら今回は保険の支払いはできませんと言われました。納得がいかず何度も話しましたが払えないの1点張りでらちが明かず、車屋さんに相談すると、もう裁判しかないよと言われました。納得がいかず今現在、裁判で係争中です。
車両保険も付いても保険料がお得(チューリッヒ)
チューリッヒの自動車保険に加入しています。通販型なので不安もありましたが、他の自動車保険と比べて車両保険が付いても保険料が安いです。通販型でない車両保険と比べて、補償内容を変えなくてもお得になりました。その上、ロードサービスも付いています。また、様々な補償内容から自分に必要なオプションを選んで付けることができます。始めの手続きには、内容の確認もあるので時間がかかります。しかし、その後の手続きはネットなど利用すれば良いので、簡単です。
事故を起こした時にすぐに対応してくれました(アクサダイレクト)
当時、ネットの自動車保険の中で一番保険料が安かった上、ネットから契約すると割引されることを知り、保険料の安さだけで契約に至りました。なので、実際に事故を起こした時に、すぐに対応してもらえるのか不安でした。ですが、実際に事故を起こした時に、アクサダイレクトに連絡をすると、とてもスピーディーに対応してもらえて助かりました。事故の相手への対応も私の代わりにやってもらえ、とても親切で丁寧な対応をされていたようです。後日、私が事故の相手にお詫びの電話をした時に、アクサダイレクトに丁寧な対応を受けたと聞かされました。おかげで、事故の相手と円満に解決することができて、とても感謝しています。
丁寧な対応に安心感(AIG損保)
私の知り合いが代理店をやっていたので、加入しました。事故対応が迅速だったことです。レッカー移動の手配は自分で行う必要があったのですが、それ以外は担当者が行ってくれ示談金の交渉も円滑に進みました。思っていた金額よりもいただけて驚いたほどです。事故により一泊しなければならなかったのですが、宿泊施設や宿泊費をいただけました。また、クレジットカードを使う機会が多いので不正利用への保障もあることが安心ですね。
バッテリー上がりでチューリッヒのロードサービスを利用してみた(チューリッヒ)
現在チューリッヒの自動車保険に加入してます。それまでネット通販型保険に加入しており、更新すると高くなってしまうので他に安い自動車保険会社はないか?と探してみました。希望条件は無料ロードサービス付帯と会社名がメジャーであるこということ。チューリッヒはこの点をクリアしていたので加入しました。ただ他のネット通販型自動車保険と比べても料金面は若干高めでした。加入してから事故はないものの、一度バッテリー上がりをしてロードサービスを利用しました。連絡後40分程でサービスカーが来ましたし、無料で対応してもらえたので助かりました。ロードサービスに関して使い勝手が良いと感じましたし、現在も加入しています。
カスタマーサービスが充実しており、担当者の対応が良い(AIG損保)
AIG損保はカスタマーサービスがとても充実しているので、自動車をよく利用している人にとっては安心して自動車の運転をすることができます。私は友人の紹介でAIG損保を契約しました。過去に数回ほど事故を起こしたことがあり、AIG損保の担当者と何度かやり取りをする機会がありました。担当者の方の対応はとても良くて、迅速に対応して頂いたので、スムーズに事故処理を行うことができました。保険料はやや高いですが、安心して自動車の運転をすることができるので、とても満足しています。
安かろうよかろうな自動車保険(アクサダイレクト)
自動車を購入し、自動車保険を契約するにあたっていくつかの保険会社に見積もりを出したところ、他の会社に比べて非常に安価であったことから、アクサダイレクト自動車保険を選びました。国内損保の平均見積金額の半額という非常に安値で契約したため、ロードサービス等や保証に不安を感じていました。しかし、実際にトラブルがあってロードサービスを利用した際に、非常に迅速に対応してくれたため、その心配はすぐ吹き飛びました。安かろう悪かろうどころか、安かろうよかろうという非常に素晴らしい自動車保険ではないかと思います。
対応がとても丁寧でスピーディー(アクサダイレクト)
以前まで別の保険会社を利用していましたが、知人の紹介を断りきれずにアクサダイレクトの説明を聞くことになりそのまま乗り換えることになりました。以前の保険会社に加入していた期間では事故を起こすことがなく、比較は出来ないのですがアクサダイレクトに加入をしてしばらく経ってから事故が起きてしまい、その時の対応がとてもスピーディーで丁寧でした。決して難しいケースではなかったのでよりそのように感じたのかもしれませんが、どんな事故でもやはり不安に感じるものでその不安を取り除きながら対応をしてもらえたのでとても感謝しています。
チューリッヒの自動車保険に日系損保から切り替えました(チューリッヒ)
チューリッヒの自動車保険に日系損保から切り替えました。一度、交差点で他の自動車と接触する事故を起こしました。事故対応についてはとても良かったと思います。こちらから事故の報告を電話でするとまずケガはないかと私の心配をしてくれた事がとても好感が持てましたね。事故の相手方との交渉はもめる事なく、スムーズに終わったようです。私の手を煩わせる事なく全てが解決してくれたので本当に助かりました。ただ、相手方との交渉の経過についてこちらから聞かないと報告してくれなかったのは少し不満が残りましたが、結果として交渉はもめる事なく終わったのでその点は大きなマイナス点ではありません。事故があって翌年の契約更新では保険料は上がりました。けれども以前加入していた日系損保の保険料よりもまだまだ安いので満足度は高いです。
カスタマーサービスが充実しており、担当者の対応が良い(チューリッヒ)
この自動車保険料に加入した理由はロードサービスに魅力を感じたからです。以前加入していた自動車保険料ではロードサービスの充実度が低かったこともあり、チューリッヒのロードサービスの充実度は評判が良かったこともあり加入しました。今まで交通事故は一度も起こしてなかったこともあり、補償内容は最低限のものがあれば良いと考えていました。それよりもロードサービスを使うことの方が多かったので、ロードサービスがとても充実しているチューリッヒは個人的には気に入っています。実際にチューリッヒに加入してから外出先でバッテリーが上がってしまったり、パンクしてしまった時がありますが、その時に迅速に対応してもらうことができました。以上の理由から費用対効果がある自動車保険だと思っています。ただし一つ残念なことは、電話が中々繋がらないことです。電話さえ繋がれば対応は良いと思いますが、そこまでの過程が苦労するのが残念な点です。
保険料が安い外資系自動車保険ランキング
保険料の安さ | |
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形態 | 通販型 |
本拠地 | フランス |
保険料の安さ | |
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形態 | 通販型 |
本拠地 | スイス |
保険料の安さ | |
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形態 | 代理店型 |
本拠地 | アメリカ |
保険料の安さ | |
---|---|
形態 | 代理店型 |
本拠地 | スイス |
外資系自動車保険は国内損保と比べて安いのか?
外資系自動車保険は安いというイメージを持っている方がいるかもしれませんが、現在では国内損保と保険料に大差はありません。実際に見積もりを取ってみました。
運転者情報:32歳/ブルー免許/東京都
車両情報:15等級/通勤・通学/10,000km以下
補償内容:対人・対物:無制限/人身傷害:3,000万円/搭乗者傷害:1,000万円/その他特約:なし
保険会社 | 車両保険あり(一般型) | 車両保険あり(エコノミー型) | 車両保険なし |
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東京海上日動 | 91,640円 | 68,950円 | 46,810円 |
損保ジャパン | 91,750円 | 74,590円 | 47,600円 |
三井住友 | 86,890円 | 66,880円 | 47,470円 |
あいおいニッセイ同和 | 89,380円 | 69,900円 | 49,990円 |
AIG損保 | 92,160円 | 72,000円 | 48,900円 |
ソニー損保 | 67,870円 | 49,460円 | 34,230円 |
SBI損保 | 54,930円 | 40,520円 | 27,310円 |
アクサダイレクト | 52,080円 | 40,220円 | 27,920円 |
イーデザイン損保 | 57,970円 | 43,210円 | 31,800円 |
セゾン自動車火災(おとなの自動車保険) | 58,920円 | 44,760円 | 31,560円 |
チューリッヒ | 59,230円 | 40,700円 | 30,350円 |
三井ダイレクト | 62,730円 | 45,960円 | 33,790円 |
かつて日本で通販型自動車保険を販売しているのは外資系損保しかありませんでした。そのような背景もあり「外資系=安い」というイメージが根付いているかもしれませんが、現在は国内通販社もかなり出てきています。ソニー損保、イーデザイン損保、三井ダイレクト、そんぽ24など、人気通販社から大手社が手がける通販型も出てきています。このような状況もあり、外資系=安いとは必ずしも言えなくなってきました。たくさんの選択肢があるからこそ、見積もりをとってどこが安いのか確かめる必要性があると言えるでしょう。
外資系損保と国内損保の違い
そもそも外資系とは海外の法人や投資家の資本が多数を占める企業のことを言います。では自動車保険で言えば実際にどんな違いがあるかというと、大きな違いはありません。補償内容、割引、特約…などなどどれをとっても国内損保とほぼ同じ構成になっています。事故対応ももちろん日本人が行う上、発生から支払いまでの流れも国内損保と一緒です。
先に触れたように、国内で保険商品を販売するには金融庁の許可が必要で、保険業法に基づく免許を取得する必要があります。国によって厳しい審査があるため、品質が大きく劣るようなことはないと考えられます。
まとめ
- 外資系自動車保険には「アクサダイレクト」「チューリッヒ」「AIG損害保険」「Cubb損害保険」などがある。
- 外資系だからといって大きなデメリットはない。そもそも保険業法に基づく免許を取得しなければ日本国内で保険を販売することはできないため、サービスの品質は均一化が保たれている。細かい点をあげるとすれば、国内からの撤退のリスクがあること。そして通販型ではデメリット等級の受け入れが厳しいこと。ただし、デメリット等級の受け入れが厳しいのは通販社全般に言えることであり、外資系に限ったことではない。
- 保険料の安さが目立つのは、アクサダイレクトとチューリッヒ。特にアクサダイレクトは国内損保を混ぜてもかなり安い部類の保険となる。
- 外資系は安いというイメージがかつてはあったが、最近では国内通販社の台頭もあり、外資系だからといって必ず安いわけではない。
外資系自動車保険に不安を持っていた方もいたかもしれませんが、大きなデメリットはないとわかっていただけたのではないでしょうか。
かつては「外資系=安い」というイメージがあったかもしれませんが、現在は国内損保も通販型自動車保険を販売しており、通販型は外資系の特権ではなくなりました。安い保険を探すなら、やはり見積もりをとってみることが一番確実です。
外資系保険と国内保険、両方を選択肢にいれ、ご自身にあった保険を見つけてみてください。
\ 自動車保険を安くしたいなら一括見積もりが便利!/
私は「一括見積もり」で保険料が38,700円安くなりました!
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